2020年3月22日日曜日

ナット補修

Epiphone AJ-500ME をちょっと補修した、昨年ギターペグの寸法ミスで買ってしまったGotoh のペグ、エピフォンAJ-500ME のペグがあまり良くなかったのでこれに取り付けた、

でペグは凄く良くなったのだが、あら?なんか音が詰まる、
そう言えばペグ交換で弦を外した時ナットがぽろっと外れてしまった、

でタイトボンドで接着、接地面はガザガザで前の接着剤跡とかあるのでヤスリで削って接着、そしたら?

あらなかなか鳴るじゃん!はぁナットって大切なんだなーとしみじみ感じた次第、それにしてもこのナットついでに交換すれば良かったのだが、微妙な寸法とりとか難しそうだし工具ないし、かなりくたびれていたがそのまま使うことにした、


がこれだけでこんなに変わるとは、びっくり!!
でちょいと試し弾きをアップした、





エピフォン AJ-500ME ちょっと紹介しておくとエピフォンのマスタービルドシリーズだ、

エピフォンというとこれでもかというくらいエレキでは出回っていてしかもとにかく安い、が元々は歴史のあるメーカーでテキサンとか有名だし、あのビートルズのイエスタディはエピフォンだしジョンレノンはカジノをよく使ってたな、

ギブソンの傘下に入った後はギブソンのコピー版ばっかりだがこのマスタービルドシリーズは昔のエピフォン復活版という意味合いがあるらしい、
ケースはしっかりしたものがついている(チャックが壊れてるけど)

なんと湿度計まで付いている


だが製造は中国、これ買った後なんか音が詰まるなーと思ったら力木が剥がれてたそう、そのときはリペアして戻ってきた、
エピフォンの中では中位機種か、新品で5~10万くらいだ、一応トップはスプルース単板、サイドバックはマホガニー単板?
さすがにちょいと雑な面があり例のペグはオープンバックのグローバーだったがちょっと厳しい、ナットも今回みたいにポロっと外れたりして、
最もこの個体自体それなり扱われてたようだし、ほかにも問題があるんだろうから、本当はリペアーに出していろいろ見てもらったらもっと良くなるんだろうけどなー、

とにかくいい音出てますよってところである。

2020年3月8日日曜日

メイドインジャパン

HISTORYのアコースティックギターをゲットした、


いつもながらの中古ショップ巡りからスタート、Gibsonのいいの無いかなーと、巡っていたところ、
ぱらぱらとあれこれ出てた、

Yamaha LL-36 おー!ヤマハの高級機だぞー、36ってのは値段で新品は36万円、現行のARE仕様ではないが、かなりリーズナブルに出てた、弾いてみると、なるほどなかなかいかにもヤマハらしい音だ、ただちょいとネックに難があるかなー?リペアしたらちょいと掛かりそう?
yamaha LL36

Headway のトレッドノートがいくつか、さすがにこのメーカーは凄い、どれも高品質、とりわけ気になったのがトップがアディロンのスプルース、自身が持つマーチンGEと同じ仕様だ、GEはバックはマホガニーだがこれはローズ、音的にはとても似ている、
ネックが42.9mmでGEより弾きやすい、しかもすこぶる綺麗、これがこの値段なら…?でもGE持ってるし。

ギブソン L-00 スモールギブソンと言われるもの、ギブソン社がアコースティックギターを始めた頃のモデルだ、
この手あまり弾いたこと無かったが、弾いてみると、なるほどアコースティックブルースにはやっぱこれだね、って感じ、
gibson L-00 おおはた 雄一とか有名かな


意外にもスモールでありながら低音って結構出るんだな、
ギブソンのアコースティックっていくつか弾いてみたが、J-45とかサザンジャンボとか弾いたことあるが、なんかこれぞギブソンってのに出くわしたことが無い、60年代とかのビンテージだとそれなりギブソン感じられるのかもしれないが、弾いたことないし、ネットとか見るとえらい高い、
gibson B-25 

Gibson J-45 海外ではジェイムズテイラー・ジョンレンボーンなどが有名、日本ではシンガーソングライターには絶大だなー、吉田拓郎のJ-45には憧れたなー、あと斉藤和義とか
秦 基博とか奥田民生とかJ-45フリークは多いなー、陽水もよく使ってるな


とある楽器店でB-25というスモールギブソン弾いてみた、はーなかなか良い感じだ、スモールだけどB-25はJ-45とかのスタイルに近いんだな、

ついでにギブソンによくあるブリッジがアジャスタブルサドルと普通のを比べてみた、ほーこれまた面白い、アジャスタブルってちょっと荒削りな、ちょっと古く言えばワイルドだぜーの感じだ、ガシガシした感じ、サスティーンもちょっと短め、パーカッシブな感じだ、
結構違うもんだなー、と感心したところで、スモールギブソンもいいなー、


とか思ってたがB-25でも結構な値段、20年くらい前はこのあたりあまり人気が無くてビンテージでも結構安かった、が最近は山崎まさよしとか使ってたりして人気があるらしくそれなりお高い、

あと問題はギブソンって個体差が大きい、かなりコンディションが悪いJ-45がこの値段かい?って言うくらいギブソンという冠だけで値段が付いていた、

同じくJ-45の2000年頃のが出てた、これはかなりギブソンらしいいい音がする、がトップに割れ補修跡、補修はしてあるが痛々しい、しかもお値段はやはりギブソン価格、

でやっとHISTORYなんだが、ギブソンL-00に目を奪われてたところの隣にこれがあった、

HISTORY 島村楽器のオリジナルブランドだ、エレキギターでは島村楽器に行くとこれでもかというくらい並んでいる、アコギは少ないが1,2本は置いてあるかな?

このギター実はフジゲンが作っている、でフジゲンというメーカー、かつては富士弦楽器という名前だったそうだが、このメーカー自体での楽器はなくて、かつてはGrecoとかアイバニーズとか作っていたのだ、最近ではフェンダージャパンはここのかな?

他にはなんとトヨタのレクサスのウッドパネルまで作っている、Grecoとか出てくるように歴史は古く、しかし表舞台に出てこないというメーカーなのだ(最近は自社ブランドでも出してるが)
かつてはギブソンとすったもんだあったり(和解後はギブソンの検品やったり)フェンダーと手を組んだり、前にあったローランドのシンセサイザーギターを作ったのもここだ、

でこれを手にしたら、あらーなんだこの弾きやすさは?まるでエレキギターだ、まあエレキ中心に作ってた会社ではあるがこの弾きやすさは特筆もんだ、この個体ちょっと順反りしている、これでこの弾きやすさ、びっくりしてしまった、

さすがにメイドインジャパン、日本人には、とりわけ自分みたいに手が小さいものにはとてもなじむ、しかもこの歴史とか技術は確かだ、

実は最近トレッドノートサイズ(フォーク全盛のころはジャンボサイズとか言ってたな)若い頃にはみじんも思ってなかったこのサイズがこの歳になるとけっこう重荷になってるのだ、しかも自分のマーチンはネック幅44.5mmの幅広ネック、さらにGEは極太Vネック、まぁGEの音はこのネックの恩恵が大きいと思うが、やっぱ疲れるのよねーこの歳になると…

で弾いてみたら、これサイズ的にはマーチンの000サイズなんだが、大胆なカッタウェイもあってかさらにコンパクトに感じる、しかも軽い、

音は当然ながら音量はそれほどでもない、がはっきりした高域が綺麗だ、立ち上がりが早いというかパッと前に出るような音だ、

いろいろ調べるとなんと南澤大介氏監修、氏のはトップがシダーでインレイがアバロンではない(氏はアバロンは嫌いだと言ってた)この個体のトップはイングルマンスプルースだ、最近では同じ島村楽器ブランドのjemsで南澤大介モデルを発売している、こちらもスモールボディで弾きやすいモデルだ、

でYouTubeとか見てたらあの打田十紀夫氏もこのモデルを弾いてるのを発見した、この両氏、ギター似てていずれもモーリスのカッタウェイの特注品をメインで使っている、

前に紹介したモーリスのS-101Ⅱ 持っていたんだが、かなりこちらも弾きやすいギターだったんだが、このギターめちゃサスティーンが長い、余韻がとても良い感じのギターだったんだが音が前に出てこない、こもっているわけでは無い、一度ボディに入り込んでサウンドホールから出てくる感じ?そこんとこがちょっと違ってて…

HISTORYはパッと前に出る音、が弾きようによってはいろいろな音が出る、

このHISTORYブランド的にはあまり知名度がないせいか市場ではちょっと損してる、がこの技術力は半端ないぞ、

でこの個体、パッと見は綺麗だが、結構打痕がある、ちょっと深いモノも、演奏には問題なさそう、あとケースは結構傷多し、前任者はそれなりに扱っていたようだ、

でこのギターの型番はNT-501 現行モデルにはない、いくつかこのモデルを使った演奏がYouTubeにアップされてた、

保証書が入ってた2013年製だそうだ、島村楽器の福岡イムズ店での購入になっている、ふーん?
トップはイングルマンスプルース(Doobie42もイングルマンだなー、なんかイングルマンスプルース縁があるなー)サイドバックはイーストインディアンローズウッド

ペグはGotohのSE501なんだと、さすが後藤さん


はたしてこれからどんなHISTORYが語られるか?

Ibanez  AE325-LGS