2010年2月14日日曜日

ついでに

ギター買ったついでにといってはなんだが、最近楽器屋で試奏した記憶をたどって書いてみようか

タカミネ エレアコで一世風靡したタカミネ、あのイーグルスやライクーダーが使って世界に羽ばたいたメーカーだ、がしかしいまんとこいいなーというタカミネに出会ったことは無いナー、弾き易いし特に問題はないんだが、どうもしっくりこない。

Kヤイリ、さすがだなー、こちらもいまや世界のヤイリなんだが、ヤイリの音は好きだ。自分が持っているYW-500Pはちょっと問題があって最近は全然弾いてないんだが、前に中古で多分YW-1000だったと思う、サイド&バックがハカランダという仕様、木目が凄かったンで良く覚えている、ハカランダのせいかどうかわからないが、いやーこれは良かった。今思うと本当に惜しかった。このころはYW-1000の存在を知らなかった。とにかくヤイリはどれを弾いてもいい感じだ。

マーチンD-18GE この田舎の楽器店でなんとゴールデンエラを発見、一度弾いてみたいと思っていただけにこれが弾けるとは思いもよらなかった。ゴールデンエラを説明しておくとD-18のオリジナルと言うかいわゆる復刻版である。ネット上の書き込みではオリジナルのD-18とは別物、とにかく凄いという書き込みが多い。そして試奏してみると… まずは驚いたのはボリューム、こんなにも大きいのかという点、そしてその低音、ずっしり来る、以外にも野太い音である。結構がんがん弾く人はいいんじゃないかなー、トップはアディロンダックスプルース、普通のスプルースより黄色っぽい、とにかく弾いてて気持ちがいい、ずーっと弾いていたかった。

マーチン 00-18? 中古屋でふと目に留まったマーチン、かなり古いみたい。傷だらけである。サイズからして多分00シリーズだったと思うが、手にとって試奏、うそーっ!!なんだこのサウンドは00サイズなんでボリュームは無いがなんというかもうとろけそうなサウンド、今まで楽器屋でマーチンはそれなり弾かせてもらってたんで、そのイメージがあったのだがそれとは全く別世界、これ弾いてビンテージがなんであんなに高いのかってのがわかった、たしか16万くらいだったか?三日間考えて行って見たら、…あー売れてた!!

マーチン 000-28EC いわずと知れたエリッククラプトン仕様の000-28 かなり出回っていて時勢価格38万くらい、楽器屋でも一本は飾ってあったりする。数が出ているが現代の名器と言われている。弾いて見ると実にバランスのとれたサウンドだ。

マーチン D-35 70年代初期、残念ながら弦が古かったので真価は発揮できてなかったらしいが
自分には一番好みの音だった。D-35といったら拓郎、イルカなどフォークといわれた時代に結構使われていた。バックがスリーピースでD-28よりも高域が出るという。まさにこの感じであった。程度のわりに高くてちょっと二の足を踏んだがもしももう一本マーチンってなるとこのあたりかなーという気もする。
  ちなみにマーチンってどれをとってもある程度の品質とあのサウンドが出るのは凄い。しかし、あ、これだって感じで引かれるマーチンに出会うのはなかなか難しそうだ。例えば90年代とかのD-28とか弾いて見るとあーマーチンだなーとは感じるものの引かれるサウンドではない。その点今持っているOM-18Vに出会えたのはラッキーだったなーと思う。

ギブソン J-45,ダブ、アドバンストジャンボ ギブソンもまたどれをとってもギブソンの音がする。不思議なメーカーだ。最近ギブソンを弾くミュージシャンも多いが、どちらかというとストローク系の歌物を主題にする人が多いかなー、とりわけストロークは気持ちがいい。コンプが掛かったような一種独特の低音が特徴だ。どうしてこういう音が出るのか不思議だ。例えばJ-45だと、バックはマホガニーなんだがマーチンのD-18のマホガニーとは全然違う。不思議だ。ちなみにギブソンにJ-200というジャンボサイズがあるが、これはバックがメイプルのせいかジャンボサイズなのに低音はあんまり出ないらしい、シャラーンという感じだ。

エピフォン テキサン これは日本製のテキサンだったらしいが、しっかりテキサンの音がした。ギブソンに非常に近いのだがちょっと違う感じ、ビートルズのイエスタディの音はしっかり出ていた。
エピフォンって不思議なメーカーで中古やを回るとエレキはこれでもかというくらい出回っている。安いのばっかり、でもそこそこの音は出てくれるから、しかし同じテキサンでも他に一度多分韓国製の安いのが出ていたがかなり作りは雑だった。でもあの音は出るから不思議、ただしこのテキサンはバックがメイプルだったなー

テイラー アメリカではシェアーが一番なんだそうだ。特徴のあるという感じでもなく基本をしっかり作っている感じだ。わるくない。PUがなかなかよくてこれはいい。ライブが中心の場合は重宝するだろう。
ちなみにエレガットは良かったなー

ヤマハ ヤマハというビックなメーカーだが日本のメーカーにしてはハッキリしたヤマハの音を持っているメーカーだ、名器と言われたFG赤ラベルが中古やに出ているのだが、ちょうど000サイズのビンテージを弾いている感じだった。枯れた音でフィンガーピッキングに向いている。ヤマハもまたどれをとっても外れることは無いだろう。ちなみに数年前Lシリーズの新装ということで高いのを弾いたことあるがなんか重い感じでこれで100万?という感じだった。多分いい木をつかってるんだろうけれど未だ熟成されてないんだろうなー、
 ちなみに自分が持っているFGオレンジラベルも時間と共に随分音が変化して赤ラベルと同じように低音があまり出なくなった。枯れたというよりかわいい感じの音に変化している。残念ながらネックがねじれたように反っていてフレットオンチになってしまっている。直すのに買ったときの数倍しそうなのでそのままだ。

モーリス 人気のSシリーズ、いまやプロフェッショナルにも人気でとりわけフィンガーピッカーには人気だ。が弾いてみたらいまいち自分の望んでいる音とは遠かった。ネックの具合もいまいちしっくり来なかった。たしかにいい音なんだがナー

ヒストリー 島村楽器が作っている高品位のギターだ、最新技術も盛り込んで面白いのを出している。がこちらも自分が望んでいる音とはちょっと遠くてちょっと残念だった。

ジェームズ 最近までいったいどこの?という感じであった。そしたら島村楽器のヒストリーのセカンドブランドだったのだ。ラインナップは2万くらいから高くても10万はしない。なんでも寺田楽器が中国で作らせているらしい。このジェームス安いんだがかなりいい感じ、バランスは整ってるし高域も綺麗、しかもインレイも実に綺麗なのだ。中国製なんだが、最近の中国の勢いを感じる、ちなみに自分が持っているエピフォンのマスタービルドのAJ-500も中国製の5万円なんだがなかなか鳴ってくれる。中国製安かろう悪かろうの時代は終わった。

てな感じで試奏だけのレポートを書いてみた。試奏なので真価はわからん、最近は前みたいに中古やでもあまり、あ面白いのでてる。ってのがなかなか無い、もうちょっといろいろ出回ると面白いんだが。

それにしてもやっぱりギターって高かろう良かろうではないようだなー、安くても自分にしっくりくるのってのはおさえとかないと、なんてなんぼ持ってても仕方ないんだがナー、それにしてもKヤイリのとマーチンのは今でも惜しかったなーと感じてしまう。

シーガルギター

シーガルと言うメーカーのギターを手に入れた。シーガルと言うとちょっとややっこしくて愛媛にシーガル弦楽器工房という塩崎氏が作ってる高級ギターとカナダにあるシーガルという楽器メーカーの二つがあるのだ。こちらは海外製だが有名なゴダンの傘下にある中級ギターのメーカーである。手に入れたのはカナダ製シーガルのギター、品名はパーフォーマー・ミニジャンボ・CW GT QⅡと長い。

アゴギにちょっと詳しい人だとシーガルと言えば愛媛の塩崎氏を思い浮かべる人が多いかなー、ネットで検索するとカナダのシーガルの通販が一杯出てきてかなり幅広く出回っているモデルではあるようだ。とはいえ中級ギターに属するかなー、価格帯は6万くらいから12.3万といったところか、

このギターに興味があったのは最近ちょっとお気に入りのベッピーノ・ディアゴシスティーノというギタリストがシーガルばっかり使っている。当然特注品ではあるが、形はおんなじ、

アコースティックマガジンに出ていた記事ではちょっと癖はあるがまあ価格相応悪いギターではない、 ってな感じでの書き方。当然ながら中古やで見かけたのだがいざ弾いて見ると結構いい感じだ。
面白いのがピックアップ、どうやらコンデンサーマイクとピエゾのミキシングらしい。ゴダン独自の開発らしい。サイドカッタウェイはハイポジションが弾きやすそう。そしてなにより中古で安かったのだ。

ってんで購入を決定、面白いのがケース、なんと発泡スチロールをそのまんま加工してある。やたら軽い、びっくりだ、これならコストと機能性が両立している。考えたもんだ。軽いのはいいんだが、ガツっつ とやったらぼっこり行くだろうなー、まあそんなに取り回しするわけでは無し、自分にとっては軽いってのは使いやすい。(ちなみにマーチンのケースは頑丈だがやたら重い。)

さて肝心の音なんだが比較的高域が特徴の音である。ある意味胴鳴りって感じではないんだが、トップはシダー単板、バックは聞き慣れないアメリカンワイルドチェリー?シダーという木は結構マイルドな音質になる傾向があるからコレを考えるとワイルドチェリーってのは結構硬い素材なのかなー、と音質から感じるが、中音にちょっと癖がある。が高域がハッキリしていてあまり自分の持っているものの音にはないものでレコーディングには音が乗りそうな感じだ。高域はハッキリしているがだからと言って硬い音ではない。多分シダーの効果が大きいのかもしれない。

この手のギターってアコギでは結構現代的な音である。最近人気ではモーリスがいいのを作っているしプロも中川イサトとかかなり幅をきかせているのだが楽器屋あたりで弾いた感じではあまりしっくりこなかった。

さてピックアップなんだがピエゾはかなり癖がある。高域が強すぎる、相当に硬い音質になる。コンデンサーマイクとのミキシングはなんか全然変わらない。マイクなんでマイクに向って話してみると入るんで効いてないわけではなさそうだ。が全然音質変わらん、壊れてるのかなー?不明、とにかくそのまんまのラインではちょっと難しそう。

問題がある。若干の順反りと低音がひびる、順反りはすぐ治るだろうが、ヒビリはちょっと問題だ。もしかしたら前にあった力木がはがれかけてるのかもしれない。わからん、リペアーに金掛かるかもしれない。それにしても弾けもせんのに又増えてしまったなー


2010年2月7日日曜日

仏像の目は何故に半分開いているのか?

NHKアーカイブスで曹洞宗の本山、福井県永平寺の修行の様子があった。
曹洞宗と言えば座禅で有名な宗派である。永平寺はその総本山ということで、全国の若い坊さんが修行に来ている。このとき(2001年)は200名くらい居たそうだ。

座禅とはよく耳にするがいったいどんなもんかというのは前から気になっていた。修行の様子は朝4時半に起床、顔の洗い方から歯磨きの仕方、水も一滴も無駄にせず、そして朝の座禅、履物の揃え方から作法が決まっている。一回の座禅は線香が消えるまで約40分
眠ったら例の如く後ろから叩かれる。そして食事、当然ながら精進料理、肉魚のたぐいはない、これもまた作法が全て決まっていて、最初はおかゆから、そして音を立ててはいけない

など等さすがに修行の場所である。寝るときも布団を寝袋みたいにして寝ている。ほとんど自分の時間と言うものはない。が考えてみるとそれ以上のことは無いのである。座禅と作法と、それ以上は無いのである。

曹洞宗の開祖、道元は若くして出家し(両親が早く亡くなり出家せざる終えなかったらしい)
たが日本では未だ未熟の世界、中国に渡って修行したという。このとき教えを頂いた導師に料理を作る人は修行をしていないと問いただしたのに対し料理を作ることもまた修行なのだと言われたと言う。曹洞宗では座禅のみならずいっとき、いっときの動作もまた修行なのだと言う。

もう一つこの永平寺の曹洞宗大本山永平寺第78世貫首 宮崎 奕保 禅師 と言う人 106歳で往生されたそうだが、このビデオの一部も放映があった。まあ、まさに悟った人である。この人もまた29歳の頃まで座禅ばっかり組んでいて悟りなど開けるかと思っていたそうだ。このときの貫首の死に立会い、目覚めたと言う。まあこのあたりになると一言一言がものすごく重い。「自然はりっぱやね、来るべきときに来てやるべきことやって去っていく。」「いつ死んでもいいとなるのが悟りとおもっとった。」「平気で生きておることが悟りだった」「平気で生きておることが難しい」「死ぬときが来たら死ねばいい」「平気で生きられるときは平気で生きとったらええ」など等

なーんも考えんでいるってのはなかなか難しい、なーんも考えなかったら寝てしまうし無の境地で座禅を組むことを只管打坐(しかんたざ)というそうだ。なるほどだから仏像は目を半分開いているのか、と納得した次第、目をつぶったら寝てしまうからなー、まあ自分は煩悩のかったまりだから座禅組んでもせいぜい寝てしまうか、頭の中煩悩でいっぱいになるか、はたまた足の痛さでヒーヒー言うかだろうがなー

Ibanez  AE325-LGS