2014年4月13日日曜日

光と影の世界

真っ黒い顔に大きな瞳、とんがり帽子の小人が横笛を吹いて踊っている、あ、これって、これ見たことある!まだ小学校入る前か、よく絵本で見かけた、

とりわけ真っ黒い顔に大きな瞳でとても印象に残っている、御歳89歳、藤城清冶、影絵作家だ、この人だったのか、。番組は宮沢賢治の風の又三郎を手がけたドキュメンタリーだった、この番組は二回放送されて一回目はその製作過程、二回目は完成過程を追ったものだ、この人だったのかー、という思いも含めていろいろ見ていくと、凄い、凄すぎる、これが影絵か?

いろいろ調べてみたらかつて「ケロヨン」というかえるのきぐるみのキャラクターがいたがこれもこの人の作であった、ちなみにケロヨンで検索するとかつて薬屋の前にあったかえるの人形が出てくるがこちらは別物、製薬会社のコーワが古くから出しているかえるのキャラだ、ただ自分もケロヨンといったらこれかなと混同していた,





 







東京生まれ、小さい頃から絵心があったようだ、学生のとき影絵に出会い、影絵つくりというより影絵の人形劇の比重が大きかったようだ、影絵作家としてやっていくようになったのは40歳を過ぎてからという、

この人の特徴である黒い顔に大きな瞳、とんがり帽子の小人は若い頃すでに完成されていたものらしく、初期の作品にすでに登場している、さらに陰影のボケ感とかもしっかり出ている、この歳まで一貫して描き続けている、


もう一つよく登場するのに動物が多い、とりわけ猫、この人の猫好きは有名らしく、多いときは30匹もいたとの事、猫に限らず犬に鳥にと多彩、映像でもスタジオの一階はほとんど動物園、猫に魚に梟、かわせみ?仕事場は二階、ここで製作中の様子が出ていたがその回りにも猫がうろうろ、作業台の上をのそのそ、ねっころがったりしているが作業に没頭気にも留めない、猫のほうもわかっているらしく近づくが作業台には入り込まない、とりわけ有名だったのがアラメというぶち柄の猫だそうで、HPに2007年永眠とあった、

 
あと結構聖書を題材にしたものが多いんだがもしかしたらクリスチャンかもしれない、スタジオの玄関にピンクの車、?ピンクの車と言ったら結構派手なんだがこれやはりポルシェだった、89歳でピンクのポルシェをぶっ飛ばしてるんだ、


製作風景はこれまた凄い、使うのは片歯のカミソリ、これでがんがん切っていく、やはり怪我をするのだろう右指は絆創膏だらけ、切った後はカラーフィルムを貼っていく、カラーフィルムは何百とあるそうで何回も何回も重ねながら決めていく、そしてカミソリで削る、これで独特のぼけ感が出るそうだ、


番組は宮沢賢治の風の又三郎の製作と完成までを追ったドキュメント、宮沢賢治は自身大変影響を受けたということで今までも宮沢賢治の作品を作っているが風の又三郎は賢治の作品の中でも素朴ではあるが難しいと言っていた、


その為なかなか手が付けられなかった言う、その作品に今回挑んだと言うわけだ、まずは現地に行ってデッサン、作品を作る前はデッサンを必ずするらしい、東日本震災後の作品を作っているがいづれも現地に赴いている、福島原発近くでは防護服をまとってデッサンをしている、








さて風の又三郎、なるほど難しい、この人の作品はカラフルでとても綺麗、影絵と言うこともあって透過照明、光の織り成す世界である、風の又三郎は舞台が宮沢賢治がいた頃の田舎の小学校、さらには風を表現しなければいけないということもあってとても難しそうだ、そして二話目遂に完成、完成後のインタビューでは感極まってというシーンもあった、
 
 
たしか4月が誕生日でもうすぐ90歳か?まだまだ描きたいことがいっぱいあるんだろうな、健康法はというとウォーキングなんだそうだ、犬の散歩も兼ねて一日一万歩は歩いているそうだ、しかもかなり早足らしい、
 
それにしても画家とか描く人って年齢と共に作風が結構変化していくものなんだがこの人は実に一貫しているなー、有名な画家とかその絵でだいたいいつ頃描いたのかがわかるもんなのだが、この人に限っては若いとき作ったのか最近なのか解説なしではよくわからない、それほど一貫している、
 
光と影のワールドこれはちょっとはまってしまいそうだ。
 

2014年4月4日金曜日

ことしの春は?

ここ九州はそろそろ桜の季節も終わりに近づいた、今年はじっくり花見とはいかなかった、ちょうど満開の折低気圧が来てあいにくの雨模様だった、

それにしても雨の前日は異常な暖かさだった、だいたい花見の季節は昼はちょっと暑いなという状態でも夜はまだ暖房が欲しくなる時期なんだが、雨の前日は異常な暖かさというか半袖でもすごせそうな気温だった、

この低気圧は関東に向かったときは発達して台風並みの暴風が吹いた、予報では三寒四温、まだ寒の戻りがあるらしい




山茶花(椿?)も綺麗に咲いていた、

Ibanez  AE325-LGS