2012年8月29日水曜日

Doobie42 なにそれ その4

なぜにこんなにはまってしまったのか??振り返れば2000年に入ってから自分自身ライフ的にも大きな変化があったが、2000年代初頭ってなんかこのあたりの縁というか結構あったんだよなー

いくつか前に書いたことと重複するが、一つはカントリーブルースとの出会い、カントリーブルースギターという本、ふと立ち寄った本屋で見つけた雑誌、CDが付いていてこんな世界があったのかとびっくりしたものだった、又弾いてみようかなと言う気になった、出会わなかったらギターはやっぱり弾いてなかったかもしれない、


一つはこの本”僕のマーチン君”田村十七男著

この本アマチュアの人が書いた本で、中学の時のギターとの出会いから、大人になって遂にはマーチンを手に入れるまでのことを書いている。プロのこの手の物語はけっこうあるのだが、アマチュアが書いたってところが面白い、

読んでみるとたぶん大多数の人が大なり小なりこういう変遷できたんだなーという非常に共感する部分が多い、若い頃ギターやってた人は大勢いるだろうが、それが続けられる人、あるいは又やってみようかと思う人、そんなとき若い頃憧れたマーチンが目の前にあったという感じだ、

マーチンとあえて言っているのはマーティンでは自分の中ではしっくりこないからと書いている。若い頃ってマーチンってプロ御用達でアマが求めるものではないというような部分があった、それでもいつかはクラウンではないがそういう想いもずーっと、持ち続けて、

マーチン買ってもいいのか?なんて葛藤もしつつ遂に手に入れる物語、こういうの読んでるとやっぱり刺激を受けてしまう。

話を戻すと、同じ頃かその後だろうか、この田舎で地元楽器店主催でマーチンフェアーがなんとあったのだ、場所は楽器店ではなく別会場、行ってみたら凄い、あのD-45からD-18までずらりとラインナップが揃っている、当然ながら000や000ー28ECも、さらにはツリーオブライフ(ネックにツタの模様の派手なやつ)がうん百万で飾ってあったりする、

これは凄いしかも試奏自由、D-45以外は殆ど弾いたかなー、(ちなみにD-45はこの頃さすがに触るものためらった)この頃ブルースギターにはまってたのでもし手にするなら000-かなーなんて思ったものだが、ここにあったのは全て新品であった、音はどれも良かったが新しい音だった、

さらにさらにあの巨匠、石川鷹彦氏と吉川忠英氏のジョイントライブがあると、あの巨匠、若い頃から一度ステージって見てみたいと思っていたのが実現した、もっともこのライブはヤマハの企画でギターはヤマハだったのだが、ステージはほんとうによかったなー、このときは22才の別れのイントロとか、リンゴとかも弾いたなー、

ちなみにこのときはヤマハ主催で同会場にヤマハのギターがずらりと並んでいた、100万すると言うヤマハのギター弾いてみたがなんか重い音だったなーという印象、ヤマハの音の印象って真っ先に浮かぶのはさだまさしなんだが、ヤマハと言うメーカーはさすがに凄いなとは思ったものだ

ヤマハは自分が最初に手にしたアコースティックギターだ安かったがさすがにヤマハ、なかなかいい音で弾きまくったなー、

そして前に書いた某有名リサイクルショップがここでもオープン、かつて雑誌とかでしか見なかったギブソンとか出てたりする、サザンジャンボだったと思うが出ていた、初めてギブソン弾いてみる、あー、レコードで聞いた音そのまんまだなー
 
そして例のあのビンテージギターに出会ってしまった、これがマーチンか…す、すごい、すごすぎる!今までのマーチンとは全然違う、と思い出したらなんとかしたい、もうあの頃ってちょっとなんか目先が全然見えない状態だった気がする。

そしてすったもんだの末遂に東京のビンテージショップから例のOM-18Vをゲットする、これが届いたときの精神状態といったら何と言ったらいいか、ケースを開けるときってなんか心臓バクバク状態だったなー

そして遂に弾いてみる、ほー、こんな音、今まで弾いたことあったのでそれなりにこんな音かなーと想像していたのだがそれとはまた全然違っていた、000-サイズなのに以外にも低音が出る、それもバック材が振動しているのがわかる、これもマーチンかーと思った、

といういくつかの偶然と言うか必然と言うか重なっていたのが2000年~2005年位か、最初はマーチンって手に入れようとか全く思てなかったんだが、幸か不幸か、こういうことが重なってはまってしまう、その答えは死ぬ頃出るのかなー?

Martinをゲットしたときのときめきはそれはそれはどきどきものなんだが、振り返ると初めてアコースティックギターを手にした頃のときめきには残念ながら届かない、

高校のとき欲しくてたまらなかったアコースティックギター、当時はフォークギターと言っていた、ヤマハのFG-151 当時15000円、合板だがさすがにヤマハ、いい音だった、
 
手にいれたけど弾けない、弾けないけどとてもうれしい、自分も最初はガットギターだった、とりあえずこれで真似事、でもやっぱ違う、フォークギター欲しい…、

そんな中で手に入れたギターは弾けなくても、これを弾けるようになったら、当時のモーリス(ヤマハではないが)のCM、アリスがやっていたモーリス弾けばスーパースターも夢じゃない というくだりがそのまんまあてはまってたからなー、結果としてはなんとか弾けるようにと良く弾いたものだ、

こういう話は例の僕のマーチン君にも出てきていて同じような体験はプロでも結構あるようで、最初はなんか家にガットギターがあってこれで始めたってのはよく聞く。

ところでこのヤマハFG-151は今でもある、音は低音があまりでなくなってトレッドノートのサイズ(当時はジャンボサイズなんて言っていた)なのになんか000スタイルを弾いているようなちょっと細い感じの音になっている。一度ネックが反って自分でロッドを回したらネックがねじれてしまい、フレット音痴になってしまった、修理したら多分買った当時の数倍かかりそうなのでそのままだ、
YAMAHA FG-151
ちなみに名器と言われるヤマハの初期の赤ラベル、黒ラベル、低価格ということもあってかなり売れたみたいでこの頃結構リサイクルショップに出てたりする、このあたりの名器と言われる所以、弾いてみたら自分のFG-151とはかなり違う音がする、同じヤマハだが随分違うものだ、

確かに赤ラベル黒ラベルって合板だが、なんか味わい深い音だなー、ほっこりした音とでも言おうか、さらには低価格だが作りがしっかりしている、ネックは結構分厚い、こういう音ってのも他にないなー、ヤマハオリジナルの音だ

若い頃のときめきはその後のがんばりに繫がるようで頑張って弾こうという気になるものだ、さらに若さと時間も手伝って練習する。この歳になるとゲットしたらそれで満足してしまう傾向にあって、まずいことにこのときめきがなかなか継続できなくて、さらには弾く時間もなかなかとれないし、中途半端にさらに他のをとかに触手が動いてしまったりしていけない、

そういう意味では若い頃の感じとはずいぶん違うものだな、しかしずーっと憧れであったことには間違いない、いまんところは残念ながらマーチンは持っていてもマーチンの魅力は引き出してないなー、残念ながら所有の範囲を超えられない、なんとか超えていきたいものなんだが、

2012年8月26日日曜日

Doobie42 なにこれ?その3

マーチンの代名詞にD-28という型番がある、D-28徹底研究なんていう研究家のサイトは有名だ、最近マーチンD-18&D-28という本を買った、


それほどまでに有名なD-28だがレギュラーの新しいD-28って試奏したことあるがそれほどピンと来なかった、HD-28Vという人気のがあるがこれはなかなかいいんだが自分の傾向とはちょっと違うような、

最近弾いたD-28マーキスは良かったなー、トップはアディロンだ、新しいがとても良く鳴る、傾向はD-18GEと非常に似ていた、でも本当に凄いっていうかD-28って出会ったことないなー、いわゆる70年代以前のバックがハカランダでノンスキャラップのD-28だ、どんな音するんだろう

D-18 他と違うのが18シリーズはバック&サイドがマホガニーだ、マホガニーは柔い素材らしい、家具でもよく用いられると言う、マーチンの中では一番シンプルだ、それゆえ一番マーチンらしいという人も多い、自分もD-18GEとOM-18Vを所有しているが、確かに18シリーズってもっともマーチンらしいなとは思う、

マホガニー自体はギターのサイド&バックで良く用いられるのだがギブソンンあたりも良く用いられる、けど同じマホガニーでもギブソンのJ-45あたりとD-18あたりはまるっきり音が違うけどなー、どこが違うんだろう?このマホガニーも近年良質なものが少なくなっていると言う、
Gbson J-45


ギターひき逃げ記というサイトを書いている人がいる、試奏専門と言うか楽器店での試奏なんだが、これが半端じゃない、クラッシックギターからマーチン、その他もろもろ、凄い、おまけにその表現、音なんで言葉にすると難しいのだが、例え方が面白くて、しかも的を得ている感じ

D-18GEのトップ裏に社長のサインがあるってのもこれで知った。

アディロンの音をみゅーいんとか猫なで声っていう表現を使っている、実際GE弾いてみてそんな感じだ、ちょっと粘っこいというかストレートに出ない感じはたしかにこんな感じだ、

Doobie42はトップがシトカスプルースではなくイングルマンスプルース、(力木はシトカらしい)イングルマンスプルースってあまり聞かない、

○イングルマンスプルース(カナダの南部や北米ロッキー山脈近辺)
イングルマンスプルースは軽いのに強度がある木で、通常白色です。イングルマンスプルースはホワイト・スプルースとも呼ばれ、柔らい音がするトップ材です。レスポンスがいいので軽いタッチのフィンガーピッキングなどに力を発揮するトップ素材がイングルマンスプルースですね。シダーを使ったアコースティックギターにも音のイメージが近くなります。
ととあるサイトにあったふーん?シグネチャーならではの選別かなー、
マーチンギターって例のごとくかつては田舎ではあまりなかったのだがいまやこの田舎の楽器店でも2本から3本くらいは置いてある、自分が若い頃はプロが使っている楽器、しかも生産本数も少ない、少ないけれど年月が経つうちには本数も増える、ましてマーチンと言う会社2000年代くらいからは生産本数がやたら増えている、

ただマーチンもロープライスとか新しい素材とかのギターもかなり手がけていて合板を使ったギターも販売している、バックパッカーと言う携帯に便利なギターも結構売れているらしい、そのすべてにシリアルナンバーが入っているのでどのあたりが増えているのかはよくわからない、
Martin DM トップスプルース、サイド&バックマホガニー合板
合板仕様だがしっかりマーチンの音はすると言う


しかしこういう田舎でも楽器店に3,4本必ず置いてあるんだから確かに増えているみたいだ、まあ質が落ちたと言う感じは無いが、質が落ちればマーチンにとっては致命的になってしまうからなー、

それだけアマに手に届くところにマーチンは来ているともいえる、だからDoobieなんてレアなのもがこの田舎にあったりもするんだろう、ただマーチンってやはりすぐに弾けるものでもなさそう、かつて押尾コータローが高校のとき師の中川イサトにマーチンが欲しいと言ったらお前にはまだ早いと言われたそうだ、なんかわかる気もする、

Martinを本気で鳴らそうと思ったらそれなりテクが必要かなーというのは実際弾いてみて感じるなー,ストローク中心のボーカルものとかやる人、とりわけバンドものとなるとギブソン系とかが合うかもなー、ルックスもいいし

最近のマーチンは鳴らないとよく言われるがマーチンフリークのサイトでは鳴らないと言うよりアマが鳴らせられないと言ったほうが正しいのではということを書いてあった、たしかになー、自分みたいなのが鳴らないと言ってもそんだけ言うテク持ってるの?というわけだ、

改めてOM-18V D-18GE Doobie42と弾き比べているのだが、GEとDoobie 録音してみた、何度も聞きなおしてみたが、当たり前だがよく似ている、ブラインドテストしたら多分普通に聞く分にはあんまりわからないかも

GEの方がやはりレンジが広いと言うかとりわけ低音部に特徴があるみたいだ、力強い音とでも言おうか、ストロークとかがとても気持ちがいい、

一方Doobie は高域がとても綺麗だ、前にも書いたとおりシャランー系と言う感じだ、だからと言って低音が出てないわけではない、よくよく弾いてみるとこれがローズとマホの違いかなーというのもわかってきた、マホガニーは基本レンジ的にはローズほどは無いようだ、ローズの音ってのは中音というより高低ともに伸びているがどこかに固まりがあるという感じではないようだ、

マホガニーは基本レンジが中音中心になるようであと特徴的なのが高音がなんというかなーほっこり感とでもいうかそんな感じだ、GEに至ってはやはりアディロンが手伝ってこれに力づよさが加わると言う感じだなー
 
こうしてみると店で試奏程度ではなかなかわからないものだなー、弾きこんでみてやっとわかると言う感じ、いちむらまさきの本で気になるギターは買ってみなけりゃわからない、これも自分への投資なんて書いてあったが、そりゃ買える元がありゃ買っちゃうけどねーとは思ってしまうが、たしかに買ってみなけりゃわからないようだ、
 
 


2012年8月18日土曜日

Doobie42 なにこれ?その2

C.F.Martin というギターメーカー、ちょっとここらで振り返ってみる、アメリカのギターメーカー、いわゆるスティール弦を張ったギターの老舗中の老舗だ、

アメリカ生まれだがとても緻密で計算されている、装飾などもアメリカと言う感じではない、というのもマーチン1世はドイツ生まれの移民、1833と刻印があるが、ニューヨークに工房を作ったのがこの年と言う。なんでもヨーロッパは未だにギルドなどが商工業を握っていてあまり自由にできなかったらしい、
マーチン一世、クリスチャン・フレディック・マーチン

C.F.Martinと創業1833年の刻印


自分がギターってのを知り始めたころ雑誌なんか乗っていたが高くてこんなのもあるんだなープロはこういうの使ってるんだー程度だった、田舎の楽器屋にはショーウインドーの奥に一本だけ大切に飾られていたりする、そこら辺のやつには弾かせねーよと言わんばかり、

しかしそのサウンドを知るのがかぐや姫かな、かぐや姫ライブ74、。僕の胸でおやすみ、加茂の流れに、星降る夜に置手紙、22才の別れなどなど、このライブでは正やんがたぶんだがD-28を弾いている、バックは石川鷹彦この頃はD-18かなー

ユーチューブの映像に多分この頃の神田川があった、これは貴重だ、アレンジがライブ74と同じなのでこの頃のだろう。こうせつはギブソンを弾いている。


ライブ74ではこうせつはギルドを弾いている、比べるとやっぱり音が違うんだ、そしてあの風の22才の別れとか海岸通り、イルカもD-35を使っている、イルカの世界のギターは石川鷹彦らしいがこちらも多分D-18あたりではないかなー、それに前に紹介したイルカライブこれではイルカのD-35のサウンドが聞ける。イルカのD-35のこだわりがあって3本持っているそうだ、殆どステージではD-35だなー


拓郎もD-35を弾いていた、アルバム人間なんてでは小室等がバックで弾いているらしいがこちらもマーチンらしい、もっともこのあたり拓郎の名器ギブソンJ-45も結構使っているみたいなのでいづれかはよくわからない、ただ花嫁になる君にはユーチューブでD-35弾いてたので多分マーチンだろう。あのスリーフィンガーは絶品だ、


海外でも多用にあるがドッグワトソンのデビューアルバムジャケットのD-18は実にかっこいい、音も素晴らしい、石川鷹彦がこのアルバムに憧れてD-18を買ったと言っていたのもうなずける。
ドッグワトソンファーストとD-18




マーチンというメーカーはアメリカではどうやらブルーグラスとかカントリーとかいわゆる白人音楽と共に育っていったようだ、より大きい音、よりはっきりした音が求められる、そしてトレッドノートが生まれる。型番でDがつく型番だ、

しかしマーチン社も80年代あたりは結構苦戦していたようだ、というのもバンド主体、エレキ主体の音楽が幅を占めてアコースティックギターが厳しい時代があった、

それを救ったのがエリッククラプトン、アンプラグドだ、このときクラプトンが弾いたのがマーチン000-42だ、これは後に000-28ECというシグネチャーモデルになり大ヒット、某有名楽器チェーン店にはほぼ各店に一本はあったりするからなー、いったいどんだけ作ってるんだ?

000-42EC

エリッククラプトンはなぜにマーチンを使うのか?インタビューには偉大なる先人がマーチンを使っていたからと答えていたが、クラプトンといえばブルース、ブルースのルーツって黒人音楽、ブルースのギターと言えばどちらかというとギブソンが多いんだが、と言うのもマーチンはアメリカでもやっぱり高くてとても黒人が手にできるものではなかったらしい、


ちなみにブルースで一番使われたというのがステラというメーカーのギターだ、これなんでも通販でやってたらしく安かったらしい、あとロバートジョンソンのギブソンL-1、ライトニンホプキンスもギブソンのJ-50かな、マーチンではエリザベスコットンはマーチンを左利きなので逆にして弾いてるの見たことある(改めて見たら弦もそのまんま逆だ)、ビッグビルブルーンジーのヘイヘイはマーチンかもしれない、
ロバートジョンソンとギブソンL-1





確かに全然いないわけではない、とりわけ000スタイルのが多いな、ブルースでは低音をミュートして弾くことが非常に多いのでトレッドノートの出すぎる低音は敬遠される、クラプトンが多分借り物だろうかDサイズのをステージで弾いてるのがあったがあまり様にならないし、音もちょっとブーミーな感じだ、

とにかくマーチン社はアンプラグドのヒットで体制をシグネチャーモデル、さらにはビンテージが人気になっているのを察知すると2000年に入ってからは例のGEシリーズマーキスシリーズ(オーセンティックもでたなー)などビンテージ仕様に力を入れる、今のCEOはマーチン四世だ、この人かなりやり手でとにかく2000年以降マーチンの生産本数がやたら伸びている。ビンテージシリーズやシグネチャーシリーズに力を入れ出したのもこの人からだろう。


マーチンと言う会社は手作業ではない、れっきとしたオートメーションになっている、だがその一工程一工程が凄いものがあるそうだ、マーチン社はアメリカのナザレスと言うところで作られているが、老舗と言うこともあり代々マーチンで働くというのがあるらしい、流れ作業とはいえ親から子へそして孫へと受け継がれているらしい、

マーチンギターを今まで何本か弾いてみたが思うのはその品質だ、ギターとしての最低限確保しなければいけないものを必ず持っているように思う、ちなみに楽器店に聞いてみたがギブソンは個体差が大きくていいものと駄目なものの差が大きいそうだ、(それにしてはギブソンのアコースティックは楽器店では非常に少ない、この田舎ではほとんど見ない)

老舗ということもありギターを作ろうと思ったものは必ずマーチンを手本とした、ちなみにアメリカで一番売れてるメーカーはテイラーなんだそうだ、このメーカーも品質に関しては凄いものがある、(テイラーを福山雅治が弾いてるのをステージで見たがやっぱ決まるものだなー、ちなみに朝のTVのインタビューで持ってきてたのは000だろうか、ビンテージマーチンだった、最近買ったと話していたが相当高そうだったなー)

しかしアコースティックギターに関しては今後非常に難しい問題が生じている、良質な木材が厳しくなっていることだ、

ハカランダ(ブラジリアンローズウッド)というサイドバックに使われていた木材、いまや伝説だ、1970年ワシントン条約で輸出が禁止になる、マーチン社も69年まではハカランダを使っていたが70年からインディアンローズウッドなどに変わる、

おかげで69年以前のハカランダを使ったマーチンギターは異常な高値だ、ハカランダってとっても硬い木なんだそうだ、木目が派手で一目でわかる、ちまたではいろいろ言われているがバック材ではキングオブ材木なんだろうな、当然ながら生で弾いたことはないので何とも言えない、弾いてみたいもんだが、ハカランダマーチンってどんなものなんだろう?
ハカランダバック&サイドのD-28 わいるどだぜぃー

1954年D-28


最近は良質なマホガニーも厳しくなりつつあると言う、マーチン社も2005年以降、ネック材をマホガニーという名称からセレクトハードウッドという名称に変わった、セレクトハードウッド?なにそれ?って感じだがなんなのだろう?さらにはヘッドも一部貼り合わせの3ピースに変わった、良質な木材の調達はかなり厳しくなっていると言うことだ、Doobie42も例外ではない、

今はアコースティックギターも個人ルシアーから新興メーカーからいっぱい出てきたし、日本でもあのヤマハなんぞごそーっと良い木を買っていくらしいし、かなり厳しい情勢らしい

遂にOM-18V、D-18GE、Doobie42と揃ったわけだが、いづれも2000年代以降、後はビンテージ??おーっとやばいやばい、

自分がマーチンどうしてもなんとかしたいと思ったきっかけは、前に書いたことがあるが、リサイクルショップで弾いたビンテージマーチン、それまで展示会とかそれなりに弾いてみてマーチンってこんなもんなんだなーと思っていた。

そこに傷だらけの00スタイルだろうか?古そうなマーチンがあった、ちょっと弾いてみたら、これこそなにこれ?今まで弾いたマーチンとは全然違う深み、甘く伸びやかでとろけそうなサウンド、三日考えて再度行ってみたら売れていた。ビンテージがなんであんなに高いのか意味が分かった、しかしこれが泥沼にはまる結果に…

なんでもギターの板、工場でもある程度寝かせて乾燥させて使われる。がそれが20年、30年と経つうちに徐々に水分が抜けていく、さらに木の繊維がなんでも結晶化するという話もあるが、この変化でさらに音が進化するのだそうだ、ビンテージはたいてい非常に軽くなっている。

戦うおやじの会というマーチンフリークのサイトがある、の運営者がギター雑感というのがある、これによると中年になってマーチンを手に入れるならビンテージがいいんじゃないかと言う持論、

ビンテージで一番いい音になった状態を弾けるのが一番いいんじゃないかと、新しいギターだとやっと鳴りだしたときは自分はもういない、他の人がいい思いをするよと、なるほどそういうのもありかなー

ビンテージと言えばD-35の70年代を一度弾いたことがあるが弦が錆びていて音は厳しかったが確かに新しいのとは違うなという片鱗はあった、あとD-18の70年代のを弾いたことがあるがこちらも弦が錆びていてよくわからなかった、ビンテージはやはり弾いてみてどうかなーと言うのが重要みたい

となるとこういう田舎ではなかなか、さらにはやっぱりビンテージは高い、こういう経験からして東京のビンテージショップには凄いのがいっぱいあるが弾いたら最後ちょーやばそう、やめといたほうが無難だなー
1968年D-45 価格400万円也ドヒャー?!

2012年8月15日水曜日

Doobie42 なにこれ?その1

某リサイクルショップでふと目にしたら妙なギターがある。Martin Doobie42  Tom Johnston と書いてある。
さらに高額なギターの為購入希望の方のみ試奏お願いしますとある。なにこれ?

マーチンロゴだし、あのマーチンギターらしい、なんか気になって帰ってネットを検索、出てこない、マーチンの型番はDとか00とかだがDoobieなんて聞いたことが無い、ましてやネットでも全く出てこない、まがいものか?

とそれでもしつこく検索するとやっと判明、マーチンギターカタログの2007年版にシグネチャーモデルでこのギターがあった、

シグネチャーモデルと言うのはミュージシャンのまあカスタムメイドだ、本数は少なく、有名どころではあのエリッククラプトンでブレイクした000-28ECが非常に有名だが、これがヒットした以降マーチンはやたらシグネチャーモデルが増えている。が000-28ECなどは例外としてもミュージシャンのカスタムモデルだから製作本数は基本少ない、

でこのモデルはあのドゥービーブラザースのメンバーのトムジョンストンがカスタムしたものだとわかった、マーチンのDとDoobieを掛け合わせて命名したものらしい、

このカタログによるとトップはイングルマンスプルース、バック&サイドはイーストインディアンローズウッド、ネックはローズウッド(ネックでローズウッドって?ほんとかな?)、ペグはゴールドウェバリー、ブレイジングはフォワードシフテッドスキャロップドXブレイジングとなっている、表面塗装はビンテージトナー仕上げとある。42という型番からして基本はD-42らしい

カスタム仕様でインレイが凝っている、パールヘリンボーン、スノーフレイクだが12フレットが8分音符、ブリッジにはOKマークの手の形、ヘッドには羽を形どったインレイ、などなどかなり豪華仕様、とりわけパールのヘリンボーンなんて見たことない

OKマークとか羽のインレイとかはどうやらドゥービーブラザースのトレードマークらしい、ところでドゥービーブラザースって昔から知ってはいるが、自分はほとんど聞いたことが無い、ロックバンドなんであまりアコースティックギター弾いてたってのも知らない、

ところでD-42ってこれもまたとあるリサイクルショップに珍しく出ていたので弾いたことがある。トップにクラックが入ってあまりコンディションは良くなかったがやっぱりマーチンの音がしていた、悪くないなと思ったがクラックは入っているしその割には高い、どちらかというと素直な高音域が綺麗な音だなーと思った、

D-42ってマーチンではレギュラーラインでも細々と作っている型番だ、あの試奏からして、あまりレギュラーラインは力が入ってない感じだが、かつてはなんでもD-45の基本になったモデルらしい

が42という冠、そーいやクラプトンの本もんシグネチャーモデルは000-42ECだなー、2007年カタログには他にD-42ピータープランプトンシグネチャーってのもあった、

さすがに気になって次の日試奏に行く、そしたらやっぱりレギュラーD-42とは違う。音そのものはとても似ている、素直な音でとりわけ高音域が綺麗だ、低音はがっしりという感じではない、さらりとした感じ、素直に前に出てくる音と言う感じだ、

やはりカスタムモデル、レギュラーの材よりはかなりグレードの高いやつ使っているようだ、それにパールヘリンボーンなかなか派手で綺麗だ、

ちょっとだけ傷がある、トップとピックガードに傷、ネックのバインディングにちょっと浮き、まあ演奏には関係なさそう、ネックの状態もいいみたいだ、

ところでこのモデルマーチンカタログによると結構な値段が付いている、だいたい生産本数が少ない希少シグネチャーモデルがこんな田舎にあること自体おかしい、東京有名ビンテージショップでも出てこない、それがかなりリーズナブルな価格で出ていた。

店員に聞いてみた、それによると他店でもっと高い値段で出していたが売れないんでここに来たんですと、値段も下げましたと言う。

ネットで探してもほとんど出てこないモデル、どうやらそのあたりの知名度で売れ残っていたのではないかと推測される、ということは…

海外サイトでやっと写真がアップされているのがあった、これによるとケースはマーチン純正はなんとホワイト、ケース見せてもらったら同じく白のあのケースだ、(だいぶしみがあったが)

というわけで、ほどなく手元に来てしまったと言う次第だ、マーチンと言えば半年前D-18GEをゲットしたばかり、腱鞘炎やらであまり弾いてない、そんな時に、遂にこうなっちまったか、という感じだ、

でD-18GEと弾き比べ、マーチンの音だ、マーチンの音なんだがやっぱりちょっと違う、どちらも甲乙つけがたいところだがGEの音ってやっぱり凄い、やはりトップのアディロンダックスプルースの効果だろうが、GEは凄い、まず音が太い、一音一音がとても存在感がある、ネックも広幅でしかも太いのでこのあたりもあるかもしれない、

当然ながら迫力はGEの方が上だ、さらによく言われるアディロン独特の粘りのある音だ、(音の表現で粘りってのもなんかむずかしい表現なんだが)さらに弾き方次第でとても繊細な音まで出る、GEの音の幅の広さが再認識したという感じ、

一方42の方は前に書いた通りとても素直な出音だ、すーっと音が出ていくような感じ、低音も出ているが、やはり高音域が綺麗、このあたりの高域のレンジはGEより出てる感じだ、大まかに言えばシャーリーンってな感じか?いわゆる鈴なりサウンドが得意という感じだ、

同じマーチンでも違うもんだなー、この傾向の音ってユーチューブあたりで聞いた感じではD-45Vに似ているんじゃないかなーと勝手に思っているんだが、D-45Vも基本D-42と同じだ、スノーフレイク、フォワードシフテッドXブレイジングから板の素材など非常に似ている、


それにしてもマーチンフリークのサイトでよく言われるマーチン病に自分もかかっちまったなーというのが正直なところ、同じマーチンギターでも一本ゲットしてはまると次から次に興味が湧いて、非常にやばい状態になることだ、これは困った!!



Doobie42

パールヘリンボーンとブリッジのOKマークインレイとラベルにトムジョンストンのサイン

羽のインレイのヘッドとゴールドウェバリーペグ、裏を見るとスリーピースになっていた、

D-18GE
OM-18V

2012年8月11日土曜日

竹中絵里 ジブリの森を買った

竹中絵里の事マイフェバリットアーティストで書いていたが買おうかなと思っていたジブリの森のCDを買った。これよかったなー、ジブリはそれこそ数多くの人がカバーしているがアレンジがとにかくよかった。

一部の曲はおおはた雄一も参加していて驚いた。一番はユーチューブにもアップされてたもののけ姫かなー、さんぽもよかったなー、なによりアコースティックな雰囲気というかその場で奏でている感じのプロデュースがいい感じだった、

2012年8月9日木曜日

宇多田ひかるって

スーパーで買い物していたらBGMに宇多田ひかるの”リスク”が流れていた。宇多田ヒカルの歌って面白いなーと初めて思った曲だ、とにかく歌詞がいい、

キーが高すぎるなら下げてもいいよ
歌は変わらない強さ持ってる
悩みなんて一つの通過点
大きすぎるブレスレットのように するり

リスクの最後、キーが変わってからの歌詞だ、結構抽象的な歌詞だがなんかドキッとする感じ、



宇多田ヒカルを知ったのがオートマチック、15歳の帰国子女という、へースゲーなーなんて感じでPVを見た。さらにびっくりはあの藤恵子の娘だと言う。さらにへ^-



それで最初に好きになった曲がこの”リスク”あといくつか好きな曲がある。

トラベリング、PVがすごく面白い、これは快作だなー、本人は、最初はそれほど好きな曲ではなかったと、PVになって好きになったと言う


COLORS,イントロの出だしがとても好きだ、これも歌詞いいなー


光 これもアレンジが好きだ、アコースティックギターが左右から襲ってくると言う感じだ、そのまんまではこの音出ない、ミキシングの力だなー、低音の感触がなんともいい


ハートステイション これも歌詞が好きだ。深夜放送のラジオの事を歌った歌だが、最近の若者はあんまりラジオ聞かないらしいが、



最近はちょっとお休み中だがツイッターだったか、小沢一郎の政党をもじっての発言に皆敏感に反応、まだまだ注目だなー

2012年8月5日日曜日

沖仁コンサートに行ってきた。

沖仁、フラメンコギタリスト、2010年スペインの国際的フラメンコギターコンクールで優勝の快挙を遂げた人だ、同月情熱大陸で取り上げられてブレイクしたそうだ。

その沖仁コンサートがあるってんで行ってみたのだが、やっぱスゲー!最初からぶっ飛ばしだ、フラメンコと言えば一般的にはあの情熱的な踊りを連想すると思われるがやっぱり情熱的だ、

おりしも前日BSNHKで旅の力という番組で沖仁が放映、これによるとフラメンコと言うのはスペイン人発祥ではなくインド系移民が始めたものだそうだ、移民と言うことで迫害された、その嘆きがフラメンコとなったと言う。

旅の話は単なるスペイン紀行ではなく、なんでもスペインでも国宝的歌い手(カンテと言うそうだ)の前でギターを弾くと言う目標を持っての旅、その歌い手がとにかく堅物者で一緒に奏でてくれるかどうかという旅、

沖仁は21歳の時に単身スペインに渡り武者修行、このあたりから振り返りながらの旅となる。結果はこの国民的歌い手と奏でることになったのだが、結局途中でやめだ、やめだと言われ、さっさとこの歌い手、帰ってしまった、

コンサートに戻るが、ステージにはPAとかモニターとか何本かマイクがセッティング、エフェクターらしきものもなんか置いてある。いざステージ始まるとフラメンコギターにはコンデンサーマイクらしきものがセッティングしてある、初めて見たがこういうのもあるのか。

テクは文句なしに凄い、それにしても最近のアコースティックギターの手法にタッピングとかラスケアードとか凄く多いがだいたいフラメンコから来ている。

あんなに叩いたりそれにピッキングも凄く強いのだが、ギター良く持つなーと思ってしまう。ところで叩くところってよくわからない、スゲーもんだ、

フラメンコと言えば興味を持ったのはあのアルディメオラとの共演、地中海の舞踏だ、パコ・デ・ルシアだ、この人もスペインでは国宝的なギタリストらしい

ステージは結構MCもあって面白かった、例の番組も昨日見た人手を挙げてなんて言っていた、結構上がっていた、中にはワンポイントフラメンコギター教室なんてのもあった

途中からもう一人ギタリストが加わりデュオ構成で進む。ギターのPAはギターにセットされたコンデンサーマイクらしい、これどうなってるのかなー、

このステージを見る限りクラッシックギターほどがちがちに型にはまった感じではない、姿勢もいろいろ変わったし、熱が入ると座ってはいるものの動き回る、最後にはギターひっくり返して叩いていた。

中ほどに還暦を迎えたと言う両親に捧げる歌ってのがあった、両親が還暦?自身は37歳、自分の歳と比べると…、還暦の方が近いなー

会場もだんだん乗ってきて、フラメンコと言えばあの手拍子、そして掛け声、最後は大乗りで終わった、ところで最近コンサートに行くとミュージシャン、この地域はどうやら最初あまり乗りが良くなくて大丈夫かなという感じらしいが、最後は結構ノリノリになってというパターンが多いらしい、

それにしてもこの人チャレンジャーだなーと思う、21歳で単身スペインへ、学校があるわけではない、フラメンコって民族音楽、いわば民謡を外国人が習得に来たようなものだ、昨日放映された番組でも、堅物者の国民的歌手相手に決闘を挑んだようなものだ、相手からすればどこぞの異国の小僧がなにをしに来た?というようなものだろう

しかし後で本人に℡、やはりテクニックは非の打ちどころがないと言うところは認めていた、日本に行ったら共演したいと、

ロンドンでは熱い戦いが展開中だが、こちらも熱い(暑い)コンサートだったなー、




2012年8月1日水曜日

夏の夜の祭典


夏の夜の催しでアーケード街でジャズフェッスティバルともう一つ山鹿灯篭祭りのデモンストレーションがあったので見てきた。

山鹿灯篭祭りは8月15日に山鹿で行われる盆踊りなんだが、一度見てみたいと思っているが、お盆の時期でしかも相当多いということでなかなか見れない、今回城彩苑でデモンストレーションというか紹介があると言うので見てきた。なかなか優雅な踊りであった、お盆のを一度見てみたいな、




城彩苑入口

次に市内のアーケード街でジャズアーティストのフリーコンサートがあっていたので見ていた、2時間くらい見ていたか?暑かった、しかし演奏もなかなか熱かった、

昼間からあっちこっちでやっていたので他のも見たかった気もするが、聞いていると同じテナーサックスでも吹き手で随分違うもんだなー、まあそれが個性と言うものなんだろうが、音色からなにからけっこ違うものだなー



こうして暑い夏の祭典は終わったのだった、







Ibanez  AE325-LGS