いくつか前に書いたことと重複するが、一つはカントリーブルースとの出会い、カントリーブルースギターという本、ふと立ち寄った本屋で見つけた雑誌、CDが付いていてこんな世界があったのかとびっくりしたものだった、又弾いてみようかなと言う気になった、出会わなかったらギターはやっぱり弾いてなかったかもしれない、
一つはこの本”僕のマーチン君”田村十七男著
この本アマチュアの人が書いた本で、中学の時のギターとの出会いから、大人になって遂にはマーチンを手に入れるまでのことを書いている。プロのこの手の物語はけっこうあるのだが、アマチュアが書いたってところが面白い、
読んでみるとたぶん大多数の人が大なり小なりこういう変遷できたんだなーという非常に共感する部分が多い、若い頃ギターやってた人は大勢いるだろうが、それが続けられる人、あるいは又やってみようかと思う人、そんなとき若い頃憧れたマーチンが目の前にあったという感じだ、
マーチンとあえて言っているのはマーティンでは自分の中ではしっくりこないからと書いている。若い頃ってマーチンってプロ御用達でアマが求めるものではないというような部分があった、それでもいつかはクラウンではないがそういう想いもずーっと、持ち続けて、
マーチン買ってもいいのか?なんて葛藤もしつつ遂に手に入れる物語、こういうの読んでるとやっぱり刺激を受けてしまう。
話を戻すと、同じ頃かその後だろうか、この田舎で地元楽器店主催でマーチンフェアーがなんとあったのだ、場所は楽器店ではなく別会場、行ってみたら凄い、あのD-45からD-18までずらりとラインナップが揃っている、当然ながら000や000ー28ECも、さらにはツリーオブライフ(ネックにツタの模様の派手なやつ)がうん百万で飾ってあったりする、
これは凄いしかも試奏自由、D-45以外は殆ど弾いたかなー、(ちなみにD-45はこの頃さすがに触るものためらった)この頃ブルースギターにはまってたのでもし手にするなら000-かなーなんて思ったものだが、ここにあったのは全て新品であった、音はどれも良かったが新しい音だった、
さらにさらにあの巨匠、石川鷹彦氏と吉川忠英氏のジョイントライブがあると、あの巨匠、若い頃から一度ステージって見てみたいと思っていたのが実現した、もっともこのライブはヤマハの企画でギターはヤマハだったのだが、ステージはほんとうによかったなー、このときは22才の別れのイントロとか、リンゴとかも弾いたなー、
ちなみにこのときはヤマハ主催で同会場にヤマハのギターがずらりと並んでいた、100万すると言うヤマハのギター弾いてみたがなんか重い音だったなーという印象、ヤマハの音の印象って真っ先に浮かぶのはさだまさしなんだが、ヤマハと言うメーカーはさすがに凄いなとは思ったものだ
ヤマハは自分が最初に手にしたアコースティックギターだ安かったがさすがにヤマハ、なかなかいい音で弾きまくったなー、
そして前に書いた某有名リサイクルショップがここでもオープン、かつて雑誌とかでしか見なかったギブソンとか出てたりする、サザンジャンボだったと思うが出ていた、初めてギブソン弾いてみる、あー、レコードで聞いた音そのまんまだなー
そして例のあのビンテージギターに出会ってしまった、これがマーチンか…す、すごい、すごすぎる!今までのマーチンとは全然違う、と思い出したらなんとかしたい、もうあの頃ってちょっとなんか目先が全然見えない状態だった気がする。
そしてすったもんだの末遂に東京のビンテージショップから例のOM-18Vをゲットする、これが届いたときの精神状態といったら何と言ったらいいか、ケースを開けるときってなんか心臓バクバク状態だったなー
そして遂に弾いてみる、ほー、こんな音、今まで弾いたことあったのでそれなりにこんな音かなーと想像していたのだがそれとはまた全然違っていた、000-サイズなのに以外にも低音が出る、それもバック材が振動しているのがわかる、これもマーチンかーと思った、
といういくつかの偶然と言うか必然と言うか重なっていたのが2000年~2005年位か、最初はマーチンって手に入れようとか全く思てなかったんだが、幸か不幸か、こういうことが重なってはまってしまう、その答えは死ぬ頃出るのかなー?
Martinをゲットしたときのときめきはそれはそれはどきどきものなんだが、振り返ると初めてアコースティックギターを手にした頃のときめきには残念ながら届かない、
高校のとき欲しくてたまらなかったアコースティックギター、当時はフォークギターと言っていた、ヤマハのFG-151 当時15000円、合板だがさすがにヤマハ、いい音だった、
手にいれたけど弾けない、弾けないけどとてもうれしい、自分も最初はガットギターだった、とりあえずこれで真似事、でもやっぱ違う、フォークギター欲しい…、
そんな中で手に入れたギターは弾けなくても、これを弾けるようになったら、当時のモーリス(ヤマハではないが)のCM、アリスがやっていたモーリス弾けばスーパースターも夢じゃない というくだりがそのまんまあてはまってたからなー、結果としてはなんとか弾けるようにと良く弾いたものだ、
こういう話は例の僕のマーチン君にも出てきていて同じような体験はプロでも結構あるようで、最初はなんか家にガットギターがあってこれで始めたってのはよく聞く。
ところでこのヤマハFG-151は今でもある、音は低音があまりでなくなってトレッドノートのサイズ(当時はジャンボサイズなんて言っていた)なのになんか000スタイルを弾いているようなちょっと細い感じの音になっている。一度ネックが反って自分でロッドを回したらネックがねじれてしまい、フレット音痴になってしまった、修理したら多分買った当時の数倍かかりそうなのでそのままだ、
YAMAHA FG-151 |
確かに赤ラベル黒ラベルって合板だが、なんか味わい深い音だなー、ほっこりした音とでも言おうか、さらには低価格だが作りがしっかりしている、ネックは結構分厚い、こういう音ってのも他にないなー、ヤマハオリジナルの音だ
若い頃のときめきはその後のがんばりに繫がるようで頑張って弾こうという気になるものだ、さらに若さと時間も手伝って練習する。この歳になるとゲットしたらそれで満足してしまう傾向にあって、まずいことにこのときめきがなかなか継続できなくて、さらには弾く時間もなかなかとれないし、中途半端にさらに他のをとかに触手が動いてしまったりしていけない、
そういう意味では若い頃の感じとはずいぶん違うものだな、しかしずーっと憧れであったことには間違いない、いまんところは残念ながらマーチンは持っていてもマーチンの魅力は引き出してないなー、残念ながら所有の範囲を超えられない、なんとか超えていきたいものなんだが、