2010年4月1日木曜日

タイタニックの真相

テレビでタイタニックの最新の真相を探る番組が放映されていた。
その真相は数々あれど知っていたのは氷山にぶつかったこと、豪華さを優先したがゆえに救命ボートが登場人員よりはるかに少なかったこと、浸水を防ぐ隔壁が低かったことなどくらいだったのだが、このテレビによると悪いことは重なるものでさらにいくつもの悪要因が重なっていたようだ。

1.見張り番は双眼鏡を使用していなかった。双眼鏡を使っていたら衝突までに氷山を見つけられた。 出向直前船員の交代劇があり、降りた船員のかばんに双眼鏡を収納した場所の鍵が入っていた。

2.豪華さ優先ゆえ船会社の社長が設計の大幅変更を行い、浸水の広がりを防ぐ隔壁を1.5m下げた さらに景観優先のため救命ボートを登場人員の3分の1にしてしまった。

3.工期直前緊急の他の船のドック入りがあり一ヶ月工期が延びた、その為処女航海が氷山が多い時期になってしまった。

4.当時無線通信がやっと発達してモールス信号を使うようになっていたが通信士は当時モールス信号を発明した会社の社員で船長の直属ではなかった。しかも上流階級の電報処理に追われ近くの再三の氷山接近の報告があったにもかかわらず船長まで届かなかった。さらには一番近くにいたカリフォルニアン号からの最後通告にはばかやろう、忙しいときに打ってくるな、という返答、この後いちばん近くにいたカリフォルニアン号の無線機は電源を切られてしまいSOSが届かなかった。 ちなみに最初にSOSを打ったのはタイタニックとあるのは違うらしい。

5.氷山を発見後緊急回避したがその為氷山にかするように接触したため横方向に数箇所亀裂が入ってしまった。なんでも船と言うのは船首は頑丈にしてあり正面衝突であれば沈没までは回避できた。可能性があると言う。実際船首の第一隔壁は高さを保持してあった。


6.鉄板を止めるリベットが粗悪なものを使っていて氷山接触の再剥がれ落ちてしまった。

  等々悪いことが実に重なっている。ただこの背景には当時イギリスとアメリカの航路はかなり安全と思われていて大きな海難事故が起きていなかった。国の最終検査でも救命ボートが少ないにもかかわらずパスしている。

  この事故で1500名以上の人が亡くなったのだが多くは3等客室のあまり裕福でない人々、映画で言えばデカプリオが演じた人々である、映画ではデッキに上がろうとしても鍵がかかっており上がれなかったようになっているが、たしかに上の階には間単にあがれないように鍵をかけられるように義務付けられていたようだ。が実際に鍵がかかっていたかどうかは不明だそうだ。

  救命ボートは女性子供を優先させて下ろされたらしいが、このあたりは案外秩序をもってなされたようだ。というのも裕福な一等客室の男性もかなり亡くなっている。しかしこの船の社長はしっかり避難している。

  最初に駆けつけたカルパチア号はあまり早い船ではなかったらしいが、全速力で向かい4時間かかるところを2時間半くらいで着いたらしい。

  こうしてみるとタイタニックの遭難は完全な人災である。商業ベースに走りすぎると安全性とかがいつもおろそかになってしまう。しかしその折り合いと言うのはなかなか難しいものだ。

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