ヤマハのサイレントギター(通称骨ギター)コレが出る前はゴダンとかギブソンとかのソリッドタイプのギターはあったがここまでそぎ落としたのは無かったかなー、それもナイロン弦だったのではないか?発売当時は中島みゆきを起用してのCMも出ていた。値段もまあまあだし…
実際弾いて見るとほぼエレキギターと同じくらいの生音である。これなら深夜でも十分OKだ。さてラインの音はというとこれはびっくりである。ピックアップはLRバックスのピエゾが使われているという。出音はまんまピエゾの音である。しかし胴がなくてよくこんな音出るもんだなーと感心してしまった。多分シュミレーション技術が心臓部にはあるんだろうけれど胴があるギターと異存ない音が出るものである。ヤマハはナイロンギターは先に出たのだけれどもスティール弦を出すに当たってはかなり試行錯誤したそうで1年掛かったとあった。
特筆はバランスの良さである。良く使っているアーティストでリーリトナーがいるけれどもヤマハのサイトではバランスの良さを書いてあった。なるほど胴がない分バランスをとり易いのだ。胴があるってことはそのギターの個性を決める部分でもあるがその分バランスが難しい。これがないんだからバランスがとりやすいのは当然といえば当然だが表裏一体で一番難しい部分でもある。
もう一つじゃー弾き易さはどうなんだ、というところだがこれもGoodだった。ネックはさすがにヤマハである。握りやすい、極めて標準的なネックである。42mm幅厚すぎず薄すぎずの厚さ、あとハイポジションが使えるってのがいいな。22フレットまでストレス無しに使える。ボディの骨の部分は面白く、上のほうは取り外しが出来て収納もコンパクト、軽いってのもいい。上の骨のほうをはずしたまんまだとえらく弾きにくかった、人によっては左上のほうがちょっと当たってしまうのでサポートのために布などを巻いているのを見たことがあるが自分の場合は必要ないようだ。
面白いのはエレキ的にも弾けるってこと、ハイポジションは使えるし薄いのでエレキ的にも使えるしディストーションかませたらまんまエレキだ。あまり弾かないがモーリスの初代トルネードを持っている。(オベーションが出た頃のモーリスのコピー版でバックがグラスファイバー)これは生音はさっぱりである。生音はサスティーンが全く無くて面白くないのだがラインは非常にバランスがいい音がするなーと思っていた。これにかなり近い。この手のラインメインのギターはエフェクターのノリがいいんでいろいろ通すと面白い。
ちなみに本体にリバーブのみ付いているがどうやらバランスがいいってのはだいたい低音のふくよかさが犠牲になる部分がるのでその辺りが不足の人は使ってくださいという感じだ。ラインインが付いていて携帯プレーヤー辺りを繋いでセッションもOKだ。まあピエゾの音が嫌だという人はちょっと厳しいかもしれないが、夜弾くことがおおい自分には案外メインになるかもしれないギターである。
0 件のコメント:
コメントを投稿