2013年10月20日日曜日

爪痕

台風26号、大型で強い台風だった、伊豆大島で大規模土石流が発生、大きな爪痕を残した。


マリアナ近海で発生した台風26号、10月も半ばと言うのに日本に迫ってきた。コースの予想は千葉県沖を掠めるかあるいは上陸かというコース、大型で強い台風、さらには首都東京に迫ってきているということもあってか、報道はさかんに警戒を呼びかけていた。(最低中心気圧930hpa)

ここ九州でも大型とあって強風圏に一時入りそれなりに北よりの風が強かった、天気予報は寒気を呼び込むので台風通過後は気温が下がるといっている、ほんとかいな?

予報によると台風は反時計回りに風が吹く。日本からするとこの台風東側を北上するので東から北風が強くなる。そうなると大陸の冷たい乾いた空気を呼び込み、一時的に西高東低という冬型気圧配置になるという。結果寒くなるというのだ、

そして26号は千葉県沖を北上、当日は月曜、首都圏の交通はほとんど止まっていたらしいが、その映像は強い台風にしては風はそこまで吹いてないように見えた、どうやらそれなりに吹いたらしいが台風の東側を通ったこと、予報より90kほど沖を通過したことなどが相まってそこまでひどくはなかったようだ。

ただ雨はひどかったらしくあっちこっちで冠水した映像が映っていた。

台風が北上して温帯低気圧に変わった頃そのニュースは飛び込んできた。伊豆大島で大規模土石流、多数の死者不明者が出ていると、伊豆大島の24時間雨量は10月の総雨量の2倍、824mmを記録していた。1時間雨量も120mm近い雨が降っている。異常な大雨だ、



伊豆大島は27年前三原山の噴火で全島避難を経験している。災害が大きくなった原因にこの島の土壌があった、噴火の火山灰が積もったもろい土壌、水を含むと膨らんで水のように流れ下る、しかも噴火後まだ浅いので木も根を十分に張っていない、

このとき何が起こったのか、気象予報士の解説は長時間にわたり伊豆大島付近に前線が居座ったと言う。台風で前線?このとき北風は上空の冷気を呼び込んで台風本来の暖かい空気との間に前線が出来同じ場所に長時間にわたり大雨が降り続いたという。

そして問題はそれだけではなかった、伊豆大島では避難勧告が出されていなかった、大きな問題になっているが、この状況下町長と副町長はなんと島根だったか出張していたという、大型の台風が直撃するルートを取っていたにもかかわらず…、

さらに最近出来た気象庁発表の特別警報も出なかった、なんでも特別警報を出す条件がちょっとだけ満たさなかったということらしいが、これに関してはあの森田正光氏が相当批判していた。

土石流が発生したのは夜中の2時頃だったらしい、このときすでに時間雨量100mmを越す大雨、はたしてこの状態で避難ができたかどうかは疑問だ、死者不明者は高齢の人か多かったようだ、

ただ九死に一生を得た人の話では起きていて家がバキバキ言い出したので見に行ったら泥水がどーっと押し寄せてきて必死に逃げたと言う人がいた、もしかしたら犠牲になった人は寝ていた人が多かったのかもしれない、いろいろ課題を残した爪痕だった、

ところでこの台風東北沖に達したところで温帯低気圧になった、ラジオの質問で温帯低気圧と台風とどう違うのか?というのがあった、台風の定義は熱帯のエネルギーだけで自力で動いている熱帯の低気圧、温帯低気圧は暖気と寒気の境目に出来る低気圧。なんだと、よくわからないが、この台風温帯低気圧になっても中心気圧はさらに下がっていった。こういう大型の台風は温帯低気圧と言ってもかなり危ない、

戦後に起こった洞爺丸台風、青函連絡船の洞爺丸が転覆しタイタニック以降の世界第三位の記録になってしまった海難事故だ、このときの台風、その後の検証で温帯低気圧ではなかったかとも言われている。

この台風東北から北海道沖に抜けたときは冬型気圧配置、北海道では雪が降り積もり平年より20日ほど早い積雪となった、除雪車も出ていたからかなり積もったらしい、衛星画像では冬型のいわゆる筋状の雲が現れていたそうだ。


ここ九州でも一気に北風が強まり気温がぐっと下がった、台風の過ぎた晴れた朝は10度を下回った、あわてて長袖を取り出す、今年は台風の発生が多い、が8月は少なく、9月10月と随分多いんだそうだ、森田正光氏によると確実に一ヶ月発生時期がずれていると言う。

10月とかの台風って東側を通ると大陸にはすでに寒気が来ていて呼び込むんだなー、びっくりだ、それにしても台風って気象衛星を見ているとまるで一つの生き物のように見える。台風自体は回りの風に乗って動いているだけなんだが、衛星画像はあたかも一つの生き物が動いていくかのようでなんとも不思議だ、

またまた森田正光氏が言っていたが今年の台風奇数のは西へ反れて偶数のは東に反れているんだそうだ、まったくの偶然か法則性があるのかは不明、

今フィリッピン沖に又27号が日本を伺っている、中心気圧は920hpa、猛烈な台風に発達している。26号と似たようなコースをたどっているそうだが、普通同じようなところに台風が発生した場合前の台風が海水をかき回して水温が若干下がっているためそこまで発達しないそうだ、

ちょっと前に地球温暖化の記事で海の深部においても海水温が上昇しているという報告があった、

27号はたしてこれはどちらに?

0 件のコメント:

コメントを投稿

Ibanez  AE325-LGS