2012年11月24日土曜日
打田十紀夫ライブに行ってきた。
打田十紀夫ライブに行ってきた。前に某有名楽器チェーン店のセミナーで見た時以来なんで5年ぶりくらいか?
打田十紀夫、ちょっとプロフィールを紹介しておくと
カントリー・ブルース・ギターの巨匠ステファン・グロスマンに師事し、1987年にロサンゼルスで共演。以来、アコースティック・ブルース&ラグタイムを得意とするフィンガースタイル・ギタリストとして活躍。全国を回ってのコンサートをはじめ、CDやDVDなど数多くの作品のリリース、教則本や音楽雑誌での執筆、TABギタースクール主宰など、幅広い活動を続けている。『モリダイラ楽器/フィンガーピッキング・デイ』や『マーティン・クラブ・コンサート』のゲスト出演をはじめ、アコースティック・ギター関連のイベントでも欠かせない存在となっている。
又大変なプロレス通でプロレス界との親交も多い、(ジャイアント馬場のまねが得意)たぶんギターに出会ってなかったらプロレス界にいただろうくらいの通らしい、ライブのMCにもプロレスのことが半分くらい占めるかも?
カントリーブルースとの出会いは前に書いたことがあるが、このブログのタイトル、Bluesはこのカントリーブルースのことだ、日本でカントリーブルース研究家でこの人の右に出る人はいないだろう、しかもアメリカで随一のブルース研究家ステファングロスマンに師事したということからもその凄さがうかがえる、
ライブはドッグワトソンの曲から始まった、先月行った中川イサトのライブでも曲は違うが演奏していた、ドッグワトソンがいかに偉大だったかがわかる、
持ってきたギターはモーリスの特注と横山ギターのギターとリゾネーターの三本、氏は地方公演は数本のギターと旅道具とを持って行くのを常としている、なんかすごい状態だ、
場所はちょっとしたライブもできるというスナックバー、店主がジャンゴラインハルトが大好きで自身もなかなかの腕前らしい、
前回と同じく30分くらい前に行ってみたら誰も来ていない、しかし今回もぎりぎりになってなんかばたばたと入ってきて、そう大きくないスナックはほぼ満杯になった、
この人の場合カントリーブルースギターも凄いのだが、いわゆるフィンガーピッキングの曲もいろいろ挑戦していて(例えば和音階のチューニングで奏でる桜とか)ライブに集まった顔ぶれを見て今日はブルース色を強めようかとか考えるんだそうだ、
この人を知ったのはこれも前にブログで書いていたが、アコギ一本で弾くブルースギターの本を買った後くらいだ、このときはとりあえずロバートジョンソンとかブラインドブレイクとかちょっとは聞いたというか知った後だった、
ブルースというと結構ガシガシ弾いているという印象を持っていた自分にとっては打田十紀夫ってすっごくきれいな音で正確でびっくりした、後で知るステファングロスマンも同じようにとてもきれいな音でしかも正確だ、師弟関係で同じ印象を持ったわけだがそれだけでもなさそう、
今回聞いた音も実に綺麗で正確、アコースティックギターのライブはだいたいMCのときに使うマイクがじゃまなので弾くときはぐるりと回して横に滑らすのだが毎回マイクのSWを切っていた、それに一曲終る毎にタオルで手を拭いていた、それをみているとたぶん几帳面な人なんだろうなーという気がする。
もう一つついでに日本のブルースっていうので思うことがある、それは関西と関東の違いだ、関西ブルースってちょっと泥臭い印象がある、憂歌団とか前回見たザビエル大山(とこの人は名古屋だが)とかタッチが強くてガシガシ弾くタイプみたいだが、阪神系ってなんかそんな人が多い、ロバートジョンソンの曲を日本語で歌ったりする、
一方東京ブルースってちょっとこじゃれているっていうか、洗練されてるっていうかこれも前回見たアートストリートフェスでのTihana&町田謙介とかやっぱりブルースなんだがちょっと洗練されてる感じ、
狭い了見での話なんで勝手に思い込んでいるだけかもしれないがこの違いって面白い、巷でよく話題になる関西と関東の違いがこのあたりも結構出てるみたい
ギターもすごいんだがMCも実に面白い、3割くらいはプロレスの話になるんだがこのあたりの話聞いてるだけでも面白い、
この人の代表曲に想い出の鱒釣りというのがあるが、今まで釣りも好きなんだーと思っていたら釣りは全くしないんだそうで、NHKの番組が釣りの番組でその依頼でこのタイトルが付いたらしい(というか付けられた)
ところでリゾネーター、ブルースには欠くことのできないギターだが、前回Tihana&町田謙介を聞いたときリゾネーターもいいなーと思ってて最近とても興味がある、
モーリスと横山ギターにはいずれもサンライズピックアップが付いていたがサンライズピックアップってプロには絶大だなー、とりわけフィンガーピッカーには御用達という感じだ、これが出て随分となるし各社いろいろ新しいのが出ているが、確かにいい音だとは思う、本当のところプロが未だにこれってのはなにかわけがありそうなんだがなー
今回3本のギターだったがあまりチューニングをチェックしている姿を見なかった、数回クリップオンチューナーをチェックしたくらいか、後は弦同士でのハーモニックスでのチェックだった、
理由はそれほど頻繁にチューニングを変えてないというのと自身がプロデュースしているという弦がとても狂いが少ないというのもあるかもしれない、それとMCが面白いんでチューニングの間をあまり感じさせないのもあるかもしれない、
アコースティックギターとりわけオープンチューニングが多くなると曲と曲の間が結構チューニングに時間を取られる、押尾コータローは曲毎にギターを変えていた、(ステージ袖から係りが次の曲用のギターを持ってくる、)前回の中川イサトではチューニングの時間がかなり長くてとりわけイサト氏は時間を掛けていた、
今回のステージ、顔ぶれからかブルース系よりアコギインスト系が多かったようだ、まあ最近はかなりフィンガーピッキングのウエイトが高くなってるようでもあるが、でもリゾネーターもよく使っていてこの音を堪能できたのはよかったなー
姿勢がとても良くて、スタイルはクラッシックスタイルの左足に足台を置いてのスタイル、それにあの済んだ音色、ブルース系なんだがまるでクラッシックを聞いているみたいだ、
今回も前回同様CD購入、とてもリッチな気分になれた夜だった。
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暇に任せてパソコンを弄ってたら思いがけず十紀夫さんの記事を見つけて
返信削除とても楽しく読ませてもらいました。
ギター演奏がすばらしいのはいうまでもありませんが
おおらかで楽しい、自分を飾らない誠実な人柄がとても好きです。
これからも、もっともっと活躍して頂きたいミュージシャンですね。
コメントありがとうございます。十紀夫氏の演奏は二回目で一回目は楽器店のセミナーで時間が短かかったんですが、今回は十分に堪能できました、本当に演奏もさることながらMCもほんと面白かったです、
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