2012年8月15日水曜日

Doobie42 なにこれ?その1

某リサイクルショップでふと目にしたら妙なギターがある。Martin Doobie42  Tom Johnston と書いてある。
さらに高額なギターの為購入希望の方のみ試奏お願いしますとある。なにこれ?

マーチンロゴだし、あのマーチンギターらしい、なんか気になって帰ってネットを検索、出てこない、マーチンの型番はDとか00とかだがDoobieなんて聞いたことが無い、ましてやネットでも全く出てこない、まがいものか?

とそれでもしつこく検索するとやっと判明、マーチンギターカタログの2007年版にシグネチャーモデルでこのギターがあった、

シグネチャーモデルと言うのはミュージシャンのまあカスタムメイドだ、本数は少なく、有名どころではあのエリッククラプトンでブレイクした000-28ECが非常に有名だが、これがヒットした以降マーチンはやたらシグネチャーモデルが増えている。が000-28ECなどは例外としてもミュージシャンのカスタムモデルだから製作本数は基本少ない、

でこのモデルはあのドゥービーブラザースのメンバーのトムジョンストンがカスタムしたものだとわかった、マーチンのDとDoobieを掛け合わせて命名したものらしい、

このカタログによるとトップはイングルマンスプルース、バック&サイドはイーストインディアンローズウッド、ネックはローズウッド(ネックでローズウッドって?ほんとかな?)、ペグはゴールドウェバリー、ブレイジングはフォワードシフテッドスキャロップドXブレイジングとなっている、表面塗装はビンテージトナー仕上げとある。42という型番からして基本はD-42らしい

カスタム仕様でインレイが凝っている、パールヘリンボーン、スノーフレイクだが12フレットが8分音符、ブリッジにはOKマークの手の形、ヘッドには羽を形どったインレイ、などなどかなり豪華仕様、とりわけパールのヘリンボーンなんて見たことない

OKマークとか羽のインレイとかはどうやらドゥービーブラザースのトレードマークらしい、ところでドゥービーブラザースって昔から知ってはいるが、自分はほとんど聞いたことが無い、ロックバンドなんであまりアコースティックギター弾いてたってのも知らない、

ところでD-42ってこれもまたとあるリサイクルショップに珍しく出ていたので弾いたことがある。トップにクラックが入ってあまりコンディションは良くなかったがやっぱりマーチンの音がしていた、悪くないなと思ったがクラックは入っているしその割には高い、どちらかというと素直な高音域が綺麗な音だなーと思った、

D-42ってマーチンではレギュラーラインでも細々と作っている型番だ、あの試奏からして、あまりレギュラーラインは力が入ってない感じだが、かつてはなんでもD-45の基本になったモデルらしい

が42という冠、そーいやクラプトンの本もんシグネチャーモデルは000-42ECだなー、2007年カタログには他にD-42ピータープランプトンシグネチャーってのもあった、

さすがに気になって次の日試奏に行く、そしたらやっぱりレギュラーD-42とは違う。音そのものはとても似ている、素直な音でとりわけ高音域が綺麗だ、低音はがっしりという感じではない、さらりとした感じ、素直に前に出てくる音と言う感じだ、

やはりカスタムモデル、レギュラーの材よりはかなりグレードの高いやつ使っているようだ、それにパールヘリンボーンなかなか派手で綺麗だ、

ちょっとだけ傷がある、トップとピックガードに傷、ネックのバインディングにちょっと浮き、まあ演奏には関係なさそう、ネックの状態もいいみたいだ、

ところでこのモデルマーチンカタログによると結構な値段が付いている、だいたい生産本数が少ない希少シグネチャーモデルがこんな田舎にあること自体おかしい、東京有名ビンテージショップでも出てこない、それがかなりリーズナブルな価格で出ていた。

店員に聞いてみた、それによると他店でもっと高い値段で出していたが売れないんでここに来たんですと、値段も下げましたと言う。

ネットで探してもほとんど出てこないモデル、どうやらそのあたりの知名度で売れ残っていたのではないかと推測される、ということは…

海外サイトでやっと写真がアップされているのがあった、これによるとケースはマーチン純正はなんとホワイト、ケース見せてもらったら同じく白のあのケースだ、(だいぶしみがあったが)

というわけで、ほどなく手元に来てしまったと言う次第だ、マーチンと言えば半年前D-18GEをゲットしたばかり、腱鞘炎やらであまり弾いてない、そんな時に、遂にこうなっちまったか、という感じだ、

でD-18GEと弾き比べ、マーチンの音だ、マーチンの音なんだがやっぱりちょっと違う、どちらも甲乙つけがたいところだがGEの音ってやっぱり凄い、やはりトップのアディロンダックスプルースの効果だろうが、GEは凄い、まず音が太い、一音一音がとても存在感がある、ネックも広幅でしかも太いのでこのあたりもあるかもしれない、

当然ながら迫力はGEの方が上だ、さらによく言われるアディロン独特の粘りのある音だ、(音の表現で粘りってのもなんかむずかしい表現なんだが)さらに弾き方次第でとても繊細な音まで出る、GEの音の幅の広さが再認識したという感じ、

一方42の方は前に書いた通りとても素直な出音だ、すーっと音が出ていくような感じ、低音も出ているが、やはり高音域が綺麗、このあたりの高域のレンジはGEより出てる感じだ、大まかに言えばシャーリーンってな感じか?いわゆる鈴なりサウンドが得意という感じだ、

同じマーチンでも違うもんだなー、この傾向の音ってユーチューブあたりで聞いた感じではD-45Vに似ているんじゃないかなーと勝手に思っているんだが、D-45Vも基本D-42と同じだ、スノーフレイク、フォワードシフテッドXブレイジングから板の素材など非常に似ている、


それにしてもマーチンフリークのサイトでよく言われるマーチン病に自分もかかっちまったなーというのが正直なところ、同じマーチンギターでも一本ゲットしてはまると次から次に興味が湧いて、非常にやばい状態になることだ、これは困った!!



Doobie42

パールヘリンボーンとブリッジのOKマークインレイとラベルにトムジョンストンのサイン

羽のインレイのヘッドとゴールドウェバリーペグ、裏を見るとスリーピースになっていた、

D-18GE
OM-18V

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