2013年12月12日木曜日

北九州チョイ旅 その2

北九州チョイ旅、その2は小倉の楽器店であったマーチンフェアー、主催はマーチンクラブジャパンなんだが、持ってきているのはマーチンの日本総代理店、黒澤楽器なんだと


場所は3階のホール、ここの楽器店、小倉のアーケード街に面しているんだがホールは結構広くて、楽器店でこんなに広いスペース持ってるところはないなー

さてさて入ってみてまずはD-45が目に飛び込んでくる、ぐるーっと一回り、十年位前同じようなフェアーに行った事があるが、うーんちょっと種類は少なそうだ、残念、!!

自分が来たときはお客が少なく、まずは最初にD-45を弾かせてもらう。このD-45commemorativeというやたら長い名前がついている。

D-45commemorative
後で写真を撮ろうとしたら、一番人気でずーっと
誰か弾いていて残念ながら写真を撮れなかった


話を聞くと1933年から42年に掛けて生産されたD-45を再現したんだと、で91本だけ限定生産なんだと、

トップはアディロンダックスプルース、バックはハカランダに近いマダガスカルローズウッド、という現在では最強の組み合わせ、

で試奏は、うーんさすが!、凄い、これは凄いぞ、さすがはキング・オブ・マーチンだ、繊細さと力強さが実にバランスよくマッチしている、ネックの感じもとてもいい、

プライス133万が付いていたが、マダガスカルローズもかなり少なくなってるとかいってるところを考えると、これは安いかもしれない(なんて考えても仕方がないが)

そしてD-28マーキス・マダガスカル、こちらもやっぱり良かった、というのも前に書いたと思うが地元のギターフェアーでD-28マーキスを弾いたことがあってとても良かった、これはさらにバックがマダガスカルローズだ、悪いはずがない、
D-28マーキス・マダガスカル


ということでこの2本文句なしにいい、

次に奥にあったのがD-18オーセンティック、実はこれ地元の楽器店に飾ってあった、がガラスケースの中、一度弾きたいと思っていたのだが…
D-18オーセンティック

あれ?こんなもん?このオーセンティック、雑誌等ではD-18GEを上回る、凄いね、言葉にならない、なんて書いてあったりするんでどんなもんなんだと思っていたら、以外にもフツー?、

いや悪くはないんだが自分が持ってるD-18GEのほうがもっと鳴ってるような??まあこのあたりはあくまで自分の主観なんだが、

とある書き込みにオーセンとGEでは狙いどころが違う、当然ながら音も違うわけでどちらがというわけではない、とある、GEは粘っこい弾力のあるようなと言う表現に対しオーセンはストレートにズドーンという感じなんていう表現をしてある、

試奏時間が短かったのでもうちょっと弾いてみたらもっと印象か変わったかもしれない。

はっきり違う部分がある、ネックである、以外にもオーセンは42.9mm、GEは44.5mm オーセンはかまぼこ型ネック、GEは三角ネックだ、このあたりのフィーリングはGEとは全然違う、以外だった、

隣にD-42があった、こちらも弾かせてもらう。なるほど、これは自分が持っているDoobie42ととてもよく似ている。そもそもDoobie42は42とあるようにD-42が原型なので似ていてあたりまえなんだが、
D-42


前に書いたことがあるがかつて弾いたD-42は確かに良かったがすごっくいいと言う感じでもなかった、ただしコンディションはかなり悪かった、ただD-42は2000年前後まではあまり力が入ってなかったんじゃないかという気がしてならない、

というのも今回のD-42はなんかしらんが見た感じもしっかりしていて音も良かった、ピックガードが以前のはぺらんぺらんだったんだが今回のはしっかり厚いのが付いていた、

これは自分の勝手な予測だがD-42ってかつてはD-45とD-41の狭間で前はあまりメジャーな存在ではなかったからなー、もしかしたら仕様は同じだが細かいところは変わっているのかもしれない。

黒澤楽器の人の話ではけっこう細かいところは予告なしに変更されること多いですよということだった、

D-42って一言で言うと繊細な音、高域がとても美しい、いわゆる鈴鳴りサウンドが身上だ、迫力と言う点ではそこまでない、これはスキャロップドブレイジング&フォワードシフテッドブレイジングが大きいようだ、

さらにはトップの厚み、自分が持っているGEとDoobieではかなり厚みが違う。42はそれほど厚みがない、

トレッドノートでかつがんがん弾くことはない、綺麗なサウンドが欲しいって人にはうってつけかも

他にはレトロシリーズと言う最近出たエレクトリックアコースティック、やウクレレなどが展示してあった、残念ながら000-などはほとんどなかった、

最近いろいろ弾いて思うんだが自分はアディロンダックスプルースが好みなのかなー、自分が持っているGEはアディロンなんだがシトカスプルース標準とするとなんていうんだろう、アディロンってとても明るい音になる、音の伝播がいいのか大きい音がする、かといって小さい音でも高域が延びていてとてもいい感じだし、おんなじD-18系と比べると別の楽器みたいに違う。

今回のフェアー、D-45Commemorative、D-28マーキス・マダガスカル、この2本は凄かったなー、

ただ2000年代のマーチン社って往年の復刻版とかがんがん作っている、やはりこのあたりは売れるんだろう、とりわけ黒澤楽器店は日本の総代理店ということもあって、日本市場は大きいらしく黒澤楽器が別注で作るCTMというのも随分多い、

でもマーチン水準というか質はむしろ上がっているかもしれない、しかしギターで大問題なのが良い材(木)がだんだん無くなって来ている、今後も維持できるかは??だ

ちなみに2005年から表記しているネック材のセレクトハードウッドとは何かと聞いてみたら、明確な答えは返ってこないということだった。
さて夜になって次は斉藤誠LIVE、お客の層は随分広かったなー、ここで斉藤誠氏を紹介しておくと、最近では桑田バンドのサポートが多い、シンガーソングライターで経歴は長い、桑田佳祐とは大学の先輩後輩の間柄らしい、
1983年1stアルバム「LA-LA-LU」を始めとし、シングル15枚・ベスト盤を含むアルバム13枚リリース。現在は、サザンオールスターズ・桑田佳祐のサポート・ギタリストとしても活動中。2013年10月でデビュー30周年を迎え、10月16日12枚目のアルバム『PARADAISE SOUL』がリリースされた。


サザンのファンでこの人を知ってきていた人も多いんじゃないだろうか、

MCでは先週行われた桑田佳祐の一人紅白歌合戦、なんとか無事終了しました、と

ところでマーチンクラブジャパンの催しがあるときは必ず斉藤誠のライブとかゲストとかで来るんだが、専属契約でもしてるのかなー、

本来アコースティックギターというよりエレキギターを持って桑田バンドのバックで弾いてる姿が多いしなー、この人の大学時代に手に入れたというテレキャスターはちょっと有名だ、

しかし文句なしに巧い、今回はもう一人セカンドギターで来ていたんだがこの人も凄い巧かったなー

野村義男と斉藤誠がセッションしてるのをユーチューブで見て知ったんだが、どちらかがちょこっと弾き出すとそれに合わせてがんがん弾きまくる感じはすげーなーと思ったもんだ、

ギターは斉藤誠カスタムOM-28 LA-LA-LU、他にマーチンのガットギターと言うのを弾いていたがこれもいい音だったなー、あとリトルマーチンと言う端材を活用した小さいマーチンギター、さすがに生音は小さいがラインを通すとしっかり聞こえる、巧い人が弾くとミニマーチンでもすごっくいい音になるから不思議だ、

誰の話だったか、石川鷹彦が居酒屋あたりに置いてある安いギターでも弾き始めたらしっかり石川節になるって話してた、

ギターの良し悪しで音楽が決まるわけではない、やっぱり弾き手なんだよなー、ステージはすごいテクで凄いんだが、それよりなにより演奏を楽しんでるっていうところがまたいい、

会場は最初っから乗り乗りだった、一言で言って元気で明るい、アコースティックギターでこんなに乗り乗りも面白いもんだ、しかもがんがん弾いてるのにこれが又巧いのなんのって…

ところでポールマッカートニーのことも触れていた、自分にとってはこの世界に引っ張り込まれた張本人なんでと2回行ったらしい、

ポールマッカートニー、やはり偉大だ、すでに熟年に差し掛かった有名ミュージシャンが一様に語っている。良かったー、すばらしい、凄い、あの歳であれだけ声が出るなんて、

なんでも50曲くらい歌ったらしいし、これも何人か話していたがステージでは一回も水を飲まなかったと言う。

見に行った人は同様に語っている。71歳であんなにやれるんだ、俺ももうちょっとがんばらないと、それなりに道を作ってきた熟年ミュージシャンもポールのライブは相当触発されたらしい、

そろそろ斉藤誠ライブも終盤に差し掛かったとき自分はちょっとはらはらしてきた、時間が気になる、これが最後です、と言い始めたときは8時40分、そしてアンコール二曲、会場は乗り乗り、

そう残念ながら終電に間に合わない、9時には出ないと帰れない、うーん残念、乗り乗りの会場を後に小倉駅へ駆け込んだ、
Xmasが目前、駅前はとても綺麗



なんとか終電に間に合い帰路に着く。11時を過ぎた頃だったが博多駅はまだごった返していた、帰りの新幹線はトンネルなのか闇なのかわからない、相変わらず新幹線は滑るように走っていく。土曜と言うのもあったのか若い人が多かったなー

こうして北九州チョイ旅は終わった、あぁ未だD-45の感覚が残っている…

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Ibanez  AE325-LGS