Sound&Recording9月号に面白い特集があった。サンレコ実験君ってやつでこの中から
1.マイクもエージングで音が変わるのか
2.MPCのシーケンサーは本当に揺れているのか
3.電源ケーブルで音は変化するのか
4.アナログシンセの音は本当に太いのか
5.人間の可聴範囲は20Hz~20KHzか
などなど
日頃ちょっと気になってることの数値で見る実験ってんでなかなか興味深かった。
1.マイクのエージングはあまりはっきりしなかったがNS-10Mで比べたら数値でも違っていたというものだった。スピーカーのエージングは変化量が大きいようだ。そーいや中古やのジャンクにはウーハーのエッジがぼろぼろになったのをよく見かけるが、あれがスピーカーの最後と考えると変化するのは当然だろう。
2、はデジタルシーケンサーなのだが機種によって微妙にずれるそうで面白い。これがいわゆるグルーブ感が出るというのだからデジタルだけど面白いね。
3.電源ケーブルに関しては数値的にもあまり差はでなかったらしい、これがスピーカーケーブルあたりだとはっきり出るんだろうけど
4.これが一番興味津々、ブラインドテストで25名にミニモーグとソフトシンセのミニモーグでブラインドテスト、結果はばらばら、よってアナログシンセが音が太いというのは×となった。
それだけ今はデジタルサンプルが上手く取れるってことになるがそう考えるとソフトシンセってのもすげーなー、この世界はすでにバーチャルを超えてる?
5.これも面白かった。DTMにテストトーンってのがあったんだがヘッドホンで試してみたところ16Khzは聞こえない。かろうじて12.5KHzは聞こえた。低音では20Hzは聞こえない。
40Hzは聞こえた。従って自分の今の可聴範囲は40Hz~13KHzくらいということになる。
最近東京の公園で若者が騒がないようにと17KHz辺りの周波数を公園の周りに流して 若者が騒がないようにとする試みが報道されていたが確かに歳とともに高音域はかなり落ちるらしい。
だから超高音域は要らないかというとこれが雑誌によると脳に直接響いているという。面白いことに西洋楽器は案外狭くてピアノなどは16KHzくらいが上限でチェンバロあたりだと50KHzまで伸びている。民族楽器などは超高域が伸びるのが多いそうだ。
こうしてみるとCDのサンプリング44.1KHzというのは低すぎるんだなー、DTMやってて 思っていたのだがミックスダウンでWAVEに落とすとなんか痩せたように感じていたのだがこういう理由によるものかもしれない。さらにはMP3とかにしたらもうやめてーってなるんかなー、耳を鍛えるにはやっぱ生音を聞くことか?
しかし自分の世代はカセットテープで育ったから当時カセットテープの高音域をいかに落とさずにというのがテーマだった頃に比べるとMP3でも格段な違いが有る、ノイズは無いし 音も伸びている、しかしテープはアナログ、多分可聴帯域からなだらかに落ちていたんじゃないか?対するデジタルはバサッと切り捨てるという感じか?この辺りはアナログとデジタルを比べるのがナンセンスかもしれない。
最近はDTMもいいけどやっぱ生はええなーと感じるこの頃だが、音って耳で聞くだけじゃなく体で感じるもんなんだというのを再認識したような実験だった。
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