2009年8月28日金曜日

大御所アーティスト登場

My favorite artist特集、ついに大御所の登場です。

NHKで井上陽水のLIFEが4日連続で放映された。デビュー40周年とのことだ。
テレビはだいたい録画して後から見ることが多いのだが今回ばかりはしっかり放映時間に見た。話は陽水が羅列したキーワードから構成されている。昔のお宝映像から今だから言える秘蔵話、陽水を取り巻く人々のインタビューなどなど実に面白かった。

私にとっては陽水の存在は極めて大きい、振り返ると中学時代それまでもいいナーと思う歌はいっぱいあったのだが陽水を知ったときはどうしても聞きたい、弾きたいという衝動に駆られたものである。そう今でも音楽を好きで聴いてる弾いてるというのは陽水がいたからだ。陽水がいなかったら音楽は自分にとってそれほど重要ではない存在だったかもしれない。

あの頃を振り返ってどうしても思い出せないのがどうやって陽水の音源を聞いていたのかということ、中学のときラジオ中心でカセットも無かったし卓上プレーヤーはあったがそれで聞いた記憶はあまりない。友達ンちあたりで聞かせてもらっていたのだろうか?中学のときはほとんどその当時の曲はもう知っていた。

アルバム氷の世界は日本発のミリオンセラーになった。9.5カラット180万枚、ゴールデンベストに至っては220万枚売れてるそうだ。デビューはアンドレカンドレ最初は泣かず飛ばずで陽水に変わって徐々に頭角を現す、この頃はいわゆるフォークブーム、吉田拓郎が中津川フォークジャンボリーで人間なんてを歌いまくった頃、そしてかぐや姫に代表される4畳半フォーク、陽水はアマチュアの頃が短くて早くにプロになったという。いわゆる下積みというのはなかったそうだ。ルーツはビートルズ、

ここで一つ疑問が残る、ビートルズってバンドでエレキ中心、なぜアコギで弾き語りだったのだろうか?同じことは村下孝蔵あたりも当てはまる。この人のルーツはベンチャーズと加山雄三、最初はエレキを自作したそうだがこの人も又アコギでやっていた。多分コレは時代背景なんだろう。この頃歌謡曲以外でいわゆるシンガーソングライターとなるとアコギで弾き語りが多分定番だったのだろう。

陽水の初期のレコード会社はポリドール、この会社いわゆるフォークブームというのとは一線を引きたかったのかもしれない。同じときポリドールには小椋 佳がいた。そしてこの二人の共通項はプロデューサーが多賀英典だったということ、アレンジャーは元モップスの星勝、アコースティックギターは安田裕美、いづれも登場して皆元気らしい。それにしても音楽製作においてはプロデューサーってのは偉いんだなー、まあビートルズにしてもジョージマーチンとか名盤の影に名プロデューサーありなんだが、氷の世界からシングルカットの心もよう、B面が帰れない二人、どちらをA面にするかということになって全員が帰れない二人を押したが多賀英典が心もようがいいということでA面は心もようになったとか、詩に関してもあのとおり非常にわかりにくい詩を書くんで書き直しを要求したりなどあったそうだが、氷の世界の詩は譲らなかったそうだ。

陽水を初めて見たのが中学の終わりの頃、第一印象は「でけー」大体ステージに立つと大きく見えるものなのだが明らかにでかい、しかもがっちりした体格でびっくりしたもんだ、そして音量もこれまた馬鹿でかい、この頃は招待状の無いショーを出した後のツアーで音的にはかなりヘヴィーなステージ展開だった。このツアーの後東京ワシントンクラブ(CD化はされなかった)に収録してある。このアルバムを聞くと当時がよみがえる。前座は忌野清志郎
スローバラードを歌ったのを覚えている。

招待状の無いショーのあとはあまり聞かなくなった。招待状の無いショーは大きな転機になったアルバムだと思っている。丁度この頃大麻で逮捕された。思うにそれまでは湧き上がってくるものをそのままガンガン表現していたように思う。たぶんそれが枯渇したのだろう。その後は陽水の目は内から外に向い始めたような気がする。なんて勝手に思ってるだけだが後のアルバムは聴いては見るものの初期のような感動は感じなくなった。

9.5カラットあたりまではとりあえず聞いていたか?が自分もこの頃は仕事に就いてなかなか音楽どころでなくなって聞かなくなった。少年時代を聞いたのはヒットしてから結構あとではなかったか?

陽水のキーワードはいろいろあったが要約するとビートルズ、テレビ、麻雀(阿佐田哲也)、ボブディランというところか?インタビューにはいろんな人が出てきてそれぞれに陽水を表現していたがさすがに作家はうまいこというなーと感心する。特に伊集院静という作家が「含羞」という言葉で表現していたのが印象的だった。

インタビューの登場する人に作家とかおおいのだがとりわけ同郷が多いのは偶然か?五木寛之、リリーフランキー、筑紫哲也、などなど、それにしても福岡出身って音楽家やら小説家やら多いのだがこの筑豊と言うところが多いのは何故なんだろう?石炭産業は石油に代わる前は黒いダイヤと言われた。陽水の頃は絶頂期から衰退期に向い始めた頃であろうか、

陽水のアコギ、最初の弾き語りの頃はS。ヤイリだったらしい、最近のステージではよくギルドとギブソンが多いなー、ギルドは二色の独楽に写ってたやつかなー、そしてバックメンバーに最近必ず出てるのが今剛である。陽水の弾き方はほとんどストロークで静かな曲にアルペジオが入るくらいである、スリーフィンガーは全くといっていいほどない。唯一断絶の小さな手はスリーフィンガーだ、

それにしても今年61歳だそうだがこの歳であの声が出るってのは凄い。同じく南こうせつも変わらないなー、最近出た弾き語りパッションを聞いたがあれは良かった。

インタビューには作家が多かったのだが同じミュージシャンってのが意外にも少ない。唯一小田和正が話していたが同じくらいの歳として活躍しているミュージシャンだが同じ時を過ごして来たというより同世代の対抗馬という感じだった。小室等が出てきたが売れてない頃はよく来ていろんな音楽を聴いていたというのはちょっと意外、奥田民生は陽水からオファーが来たと言ってたナー、そーいや中島みゆきもコメントを出してたなー

今まで知らなかった陽水がちょっと解明?いろいろあって面白いが一方ではどうでもいいことでもある。いづれにせよ自分にとって陽水はmy favorite artist であることは間違いない。これからもあの美声を聞かせてもらいたいものだ。

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