2011年12月8日木曜日

これは!?

お、これは?Martin D-18GE(ゴールデンエラ)ではないか?なぜここに?そうなんです、ゲットしてしまいました。  

ここでD-18GE(ゴールデンエラ)を説明しておくと ゴールデン・エラ(Gorlden Era)・・・"黄金時代","光り輝く時"などの意味で、マーティン社が主に戦前(1930年代初頭~40年代中期頃を指す)に製造したモデルの復刻版に名付けるため商標登録した名称。この本家が作るヴィンテージ・レプリカ・モデルには"GE"の記号が冠される。近年のマーティン社のモデル中、傑出したギターの一つと言っても過言ではないでしょう。 ととあるところの引用、

 

とにかく前からネットでも話題になっていて気になっていたし、一度地元の楽器屋に出ていたので試奏してみたらやっぱ凄い、ボリュームがあってとにかく弾いてて非常に気持ちがよかった、やはりずーっと気になっていたのだが最近とあるビンテージショップに非常に程度のいいのが出ていてしかも、他の中古GEと同じくらいの値段、直接聞いてみたらほとんど弾かれていなかったらしくほぼ新品と同じ状態だと言う。シリアルナンバーから2004年製、ネックがセレクトハードウッドとなる前のモデルだ、

 

ここでGEの特徴を書いてみるとトップがアディロンダックスプルース(アメリカのアパラチア山脈のアディロンダック地方にしか取れないスプルース)これが目玉となる、サイド&バックはマホガニー、このアディロンダックスプルースとマホガニーのマッチングがとにかく良かったという、ペグはウェバリー、ナット&サドルはなんとマンモスの化石から作ってある、

 

サウンドホール内にラベルが貼ってあるがC.F.MartinⅣ(現社長)のサインがある、ところでD-18GEにはトップの裏側にC.F.MartinⅣのサインペンでのサインがなぜかあるそうだが、(D-28GEとかにはないそうだ)調べてみたら、おーあった、たしかにサインペンでサインがある、これは間違いなくGEらしい、

 

ところでアディロンダックスプルースって新しいのはシトカスプルースが赤っぽいのに対して黄色っぽい色をしている、それとシトカに比べて木目の幅が広いのと節がはっきりしているのが多いのだが、このGEは結構木目が詰まっていてしかもあまり黄色っぽくない、なんかシトカっぽい、ってんで本当にアディロンなんかなーとも思ってしまうのだが、

 

それにしても作られて7年経過しているが本当にあまり弾かれてなかったらしい、とても綺麗で傷一つない、GEでこんなに状態がいい中古にはなかなかおめにかかれないんじゃないか?


とは言っても最近は結構量産していて新品は結構出回ってるみたいで探すといっぱい出てくるんだけど、しかし中古はあまり出回らないところをみると手放す人は少ないようだ、


さらには2005年からネック材の表示が変わってマホガニーからセレクトハードウッドという表示になっている、これはマホガニー自体が少なくなったとかマホガニーの表示が使いにくくなったなど諸説あるが詳細は不明だ、ただ良質のマホガニーもかなり少なくなっているらしい、


アコースティックギターの良質の木材は近年かなり枯渇しているという、最高の材と言われたハカランダがワシントン条約で輸出禁止になって久しい、マーチン社もレギュラーラインのカタログからはハカランダは消えた、おかげでハカランダを使ったというだけでギターの価格はバーンと跳ね上がる、


いずれマホガニーやアディロンダックスプルースも枯渇するんじゃないかと言われている、それにマーチン社も2000年代に入ってからの生産本数がえらく伸びていて、このGEもなんと100万代のシリアルナンバーだ、こうしてみるとアコースティックギターの未来はかなり厳しい、


GEもこれだけ話題沸騰だったんだが2007年、マーチン社は D-18オーセンティックというのを出した、これはもう本当の完全復刻盤で1934年のD-18を隅から隅まで復刻したという、接着には膠を使ったというくらいの念の入れよう、さらに音はプロが言葉を失うねなんて言ってるくらいだからどういう音なんだ?価格もGEの倍はするんだが、

で肝心のGEの音なんだが、確かに試奏した時と同じ、同じ音だ、だがあまり弾かれてないせいだろうか、若い感じの音だ、アディロンダックは粘りのある音とかよく言われるが確かにそういう表現が合う音だ、低音は弾む感じで高音は甘く伸びている、小さい音では甘く、強く弾くとなかなかの迫力、とりわけフラットピッキングやストロークがとても気持ちいい、

 

このあたりはやはりアメリカだなー、ユーチューブでの試奏の映像などは殆どと言っていいくらいフラットピックを使ったブルーグラス的な奏法で弾いてるのが多い、そういう歴史の中で育ってきたのを考えるとなるほどなーとも思ってしまう。マーチンというメーカーとアメリカのカントリーとかブルーグラスと言うジャンルの音楽とは切っても切れない縁があるんだろうなー

 

ところでOM-18Vを持っているのだが、正直なところGEとよく似ている、当たり前と言えば当たり前だがOMは000スタイルの小ぶりなサイズ、フィンガーピッキングがよく似合う、サイドバックはマホガニーで同じ、まあペグとかは違うが同じビンテージ仕様、トップがシトカスプルースかアディロンダックかの違いである、ただそれ以上にサイズの違いが大きい、

OMは小ぶりなサイズながら最初弾いたときこんなに低音でるのかと思ったがGEはさすがにトレッドノートサイズであり音量もあり低音も高音もバンバン出る、Dレンジが一回り広くなった感じだ、しかも高音と低音のバランスがいい、ただ音の傾向は非常によく似ている、GEが鳴ってないのではなく、製造から11年を経過して音がこなれてきたンだと思う、OMもまたかなりのレベルにあると再確認できた感じだ、
 

ネックは44.5mmで広幅なんだがこれはOMも同じなのである程度慣れている、ただOMよりネックの厚さはあってこれは意外だった、サイズ以外に唯一違いと言えばやはりアディロンの特徴の粘りのある音か?それと一音一音が太くなるようだ、


遂にGEが手元に来たのだが肝心のテクが???なんだよなー、それにマーチン二本目ともなると、ちょっと問題がある、やばいなー、というのもマーチンの書き込みサイトにはよくあるのだが、マーチンギターは一本手に入れると増殖していくと言うマーチン病があるのだ、このあたりはマーチン社実に商売上手というか、マーチンにはD-18,28,35,45というレギュラーライン、さらにはクラプトンでブレイクした000シリーズと幅広く各々音色が違っていてあれもいいけどこれもいいになってしまうのだ、

GEはゲットしたがやっぱD-45が気になる…、うーんハカランダ弾いてみたい、あーやばいやばい

ウェバーリーのペグ、裏にも刻印がある。

C.F.MartinⅣのサインが入っている

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