2012年3月2日金曜日

マイ・フェバリット・ミュージックNo6 ハードロック

今まであまり書いてない洋楽の世界、なんか一気にあれやこれやと出てきたんで、ちょっと長くなってしまった。気長にお付き合いを

前回初めての洋楽を書いたが、今回はハードロック、このあたりは高校に入ってから虜になった。当時NHK・FMで朝の6時だったか一時間一つのアーティストの特集が一週間単位で組まれていた。まずはクィーンのキラークィーンがお気に入りに、クィーンの中では今もこれが一番好きだ。

そして誰もが知ってるディープパープル、スモーク・オン・ザ・ウォーターである。FMで流れたのは伝説のライブ・イン・ジャパンバージョン、後でマシンヘッドのを知ったがライブインジャパンバージョンがかっこよくて、このエアーチェックしたテープはよく聞いたものだ。ハイウェイ・スターも好きだなー、バーンはだいぶあとから知ったような気がする。


ディープパープルと言えばギターのリッチーブラックモア、高校の頃はレインボーで絶大な人気、そのレインボーがジャパンツアーでこの田舎に来ると言うのだ。(そういやその頃サンタナなんかも来てたなー、)というのでなんとかチケットをゲット、当時の市民体育館に足を運ぶ、ここは5000人くらいはいるところじゃなかったかと思う。

開演時間になっても一向に始まる気配がない、1時間たってやっと開演、ちなみにこのツアーの一か月後札幌でやはりなかなか始まらなくていざ始まったら観客が殺到、将棋倒しで死者が出て問題になった。

さてさてライブの方はやっぱ凄い、5000人くらい入るところの一番後ろの一番上の席にいたのだが、イヤーその音圧たるや凄い、ガンガン来る。ステージは例のごとくマーシャルアンプの壁、隣で同じ高校生くらいのが「リッチー、リッチ」ーと叫びまくっていたのを覚えている。この音圧ではハードロックのステージの必需品、耳栓は絶対必要だ。

どんな曲だったか忘れたがたぶんその頃売れていた銀嶺の覇者あたりだったと思う。リッチーのギターは同じみのストラトキャスター、当時ライブで定番だったギター壊しはやはりなかった。圧巻はドラムのコージーパウエル、この人のドラムはほんと凄かった。

そして最後はコージーのドラムがさく裂、原爆みたいなきのこ雲がステージいっぱいに湧き上がって終了した。

この頃ヤングギターをずーっと買っていた。ヤングギターという雑誌、今でもあるのだが今はヘビメタ中心の雑誌となっている。この雑誌最初はフォークのばっかりで洋楽はちょこっとという感じだったが、時流に沿ってずいぶん変わった。

ヤングギターはとにかくギター系のことばっかりで随分ためになったなー、毎回人気曲の弾き方講座とタブ譜があってこれがなかなか凄い、ほぼ完コピでアンプからエフェクターからこう揃えたらこの音は完璧みたいな感じでやってたから毎回楽しみだった。

その雑誌でディープパープルと並び称されるのがレッドツェッペリン、ラジオが中心で聞いていたのだがレッドツェッペリンは全くかからない。どうもこの頃は著作権の問題か、ラジオでは流れなかった。全く聞いたことが無いのでレコードを買う気にもならずでいたのだが、唯一胸いっぱいの愛を、を知っていたくらいか、がすぐには飛びつく感じではなかった。


大学に入って遂にツェッペリンのレコードを買う。そしたらこれまたぶっ飛んだなー、ちょうど「永遠の歌」が映画化されて映画館に観に行った。食い入るように見た記憶がある。

ここでディープパープルとツェッペリンの違いを書いてみると、いづれも当時はハードロックと言うジャンルでくくられていたが、中身は随分違う。

ディープパープルはリッチーにしてもキーボードのジョンロードにしてもクラッシック系の影響が強い、ジョンロードのキーボードなんかはバッハの感じとか多いし、リッチーにしても当時リッチーのリフは非常に正確でレベルが高かったのだが多分クラッシックギターを習っていたのではないかと思われる。

メンバーチェンジも多く、とりわけリッチーの気難しさにはメンバーも相当苦労したらしい、(友人から借りたメイキングオブマシンヘッドでそのあたりの苦労話があったなー)

対するツェッペリンは前身はヤードバーズ、イギリスではクラプトン、ジェフベックが在籍した歴史的バンドである。ジェフベックがリードでジミーペイジがバック、それがジェフベックが抜けて、ジミーペイジ中心にヤードバーズが作られた。そして名前をレッドツェッペリンに替えた。

このバンドはブルースロック、根底はブルースだ。さらにイギリスのフォーク、バードヤンシュやペンタングルあたりの影響も強く、いわゆるハードロックとは一線を描くバンドだった。その集大成が「天国への階段」となる。

ジミーペイジのプロデュース能力は凄くて、ドラマチックに描き上げる。よくジミーペイジはギターはそれほどでもないと言われる。がリフにしろフレーズにろ実にドラマチック、耳に残る、しかしステージを見たときストラップがやたら長くて弾いてるポジションが前かがみになったりすると膝くらいに下にくる。よくあれで弾けるなーと思ったものだが、

メンバーもボーカルロバートプラント、ベースジョンポールジョーンズ、ドラムスジョンボーナムは変わることなかった。ジョンボーナムの死でツェッペリンは解散する。

ギターも印象的だ、リッチーがストラトキャスター一辺倒だったのに対し、ジミーペイジはギブソンレスポールスタンダード、しかも58年から60年までに作られた名器と言われるサンバーストのレスポール、のちにはいろいろ弾いてはいたが、ジミーペイジといえばレスポールスタンダードだ。

ドラムもディープパープルのイアンペイスは皮をパンパンに張った感じのバシッバシッっという感じに対してジョンボーナムは太鼓、ドスンドスンという感じだ。

当時はハードロックと言われていたが気づいたら今はヘビメタと言われている。ビジュアルと結びついてなんか過激、しかし元祖はこの2バンドだよなー

ツェツペリンとディープどちら派と言われればツェツペリンかなー、貴方を愛し続けてとかバリバリのブルースなんだがあのドラマチックに盛り上がる感じはうーん、たまらん、

前に書いたギターストーリーズでもジミーペイジのリフや話が随所に出てくる。野村義男はジミーペイジが来日するんでなにか聞きたいことビデオに収録しませんかという企画に飛び上がって、ジミーに会えるってんで構えていたら、ビデオはジミーに渡しました。で終わってしまってがっくり、

その夜おなじみの楽器屋を徘徊していたらなんか見たことのある後姿、なんとジミーペイジだったと、そしたらあちらも気が付いて、ビデオの君かとあちらから握手を求めてきて感激したと語っていた。いやーギターやっててよかったと心底思ったそうだ。

ハードロックからヘヴィメタルと言われる過渡期に忘れてならないバンドがある。ヴァンヘイレンだ、ギターのエドワードヴァンヘイレン、ハードロックの革命児だ。改造ギターはリアにハムバッカーが一個、アーミングでチューニングが狂うのを防止するためにブリッジとナットはボルトで留めてある。アンプはマーシャルを倍の200ワットに改造してある。

そしてそのテクニック、ライトハンド奏法始め今のヘビメタ奏法おなじみを始めた人だ、大定番のライトハンド奏法、もともとあったらしいがこれほどまでに過激にやっちまったのはエドワードヴァンヘイレンだ。ビジュアルでもこれをやれば目立つしなー、そーいえばマイケルジャクソンのビートイットの間奏はヴァンヘイレンで後半はおなじみライトハンドで決めている。

アルバムではファーストアルバムの闇夜の爆撃はよく聞いた。皆におなじみと言えばジャンプだが、ギターがちょっと弱くてちょっとなー、

一方ハードロックと言われる前にその前身を作ったのがジミーヘンドリックスだ。この辺りも大学の頃知ったのだが、その頃の常識をひっくり返した。当時ストラトキャスターはロックには合わないと思われていた。シングルコイルのPUで出力が小さいからだ。しかしこれにマーシャルアンプをフルボリューム、すると鋭い音に変貌する。しかも左利きのヘンドリックス、そのまんま右利きをひっくり返して弾いた。そしてアーミング、これも以前はちょっとビブラートを効かせるくらいだったのをぐにょんぐにょんとやってこれまた凄いことおっぱじめた。アーミングとワウワウを使っての奏法

ステージではギターを壊すわ、燃やすわ、(ザ・フーも酷かったが)歯で弾いたり、背中で弾いたり、とにかく型破り、そのまんまリッチーとかに引き継がれていった。有名なウッドストックのアメリカ国家は神憑的であったなー、

というわけでやっぱエレキ欲しいなーってんで最初に買ったのがウエストミンスターとかいうメーカーの安いレスポール、ブラック、ところが安物で弾いてるとチューニングがどんどん狂ってしまう。ってんでどっか行ってしまった。

次にグレコのストラトキャスター、中古で買った。これが自分の稼働しているギターの中で一番古いギターになった。
もともとサンバーストだったのだが、ちょっと黄色の部分が気になって、自分で塗り替えることに、レッドにしてしまった。

さらにボリュームとかのサーキット周りを改造、改造しすぎてSWの調子が悪い、これいろいろ手を入れすぎたのと古いのとブリッジ周りがもう危ない、さらにリアPUの一弦だけはなんか音が小さい、

とまあいろいろあるんだが音はすっごくいい、しかも数十年経過して枯れたいわゆるビンテージっぽい音がする、それにさすがはグレコ、ネック回りとかチューナーもかなりくたびれているがあまり狂わない。というわけで手放せないんだなーこれが、

次に手に入れたのはかなり後で7,8年前か、前に紹介したバーニーのレスポールカスタム、これまた音がいい、しかしこれやたら重いんで立って弾くのは無理、バウワウの山本恭司が重いギターは良いギターだといってたからやっぱいいんだ。

その後これも前に紹介したエピフォンのDOT、しかしこれは殆ど弾くことなく手放し、(ずいぶんきれいなギターだった)ヤマハのSASⅡというミニセミアコとでも言うかこれを手に入れる。これは塗装の色がすごく気に入って衝動買いしてしまった。音はセミアコというよりちょっと線が細くてあんまりセミアコという感じではないなー、しかしさすがにヤマハだ、とても安定した音がする。

というわけで今は3本エレキがあるが、全然弾かないなー
ところでハードロックに切っても切れないのがディストーション、歪んだあの音だ。

若かりし頃はこのディストーションがなかなか難しかった。というのもあの音はいわゆる真空管を歪ませた音、当時真空管のアンプって高いし、国産で唯一グヤトーンが出していたが、コストがかかるんで殆どトランジスタかオペアンプのソリッドステートのアンプ、確かに歪回路もあるんだが、やはり真空管の歪ませた音とは違う。

当時、自作してというかオペアンプを歪ませたりオーバーロードさせたり、自作本にはトランジスタで真空管を歪ませた音を再現なんてあったが、なかなかこれが難しい、ちょっと近いかなーくらいのは出来たが本家には及ばない、

ソリッドステートを歪ませるといわゆるファズになる。いきなり歪みだしてしかも歪はちょっと嫌味な音だ、でもこのファズ、使う人はうまく使うもので有名なのはビートルズのレボリューションのあの最初の音だ。さらにはジェフベックのブロウバイブロウに入っているスキャッターブレインががファズの音だと知ったときはびっくりしたが、

若い頃あれこれやってやっぱり出来なかった真空管系のディストーション、これが今は例のアンプシュミレーターで再現出来る。シュミレーションだからマーシャルの音やらフェンダーの音、メサブギーの音なんてのがいとも簡単に再現できる。凄い時代になったものだ。

ちなみに試したのがアンプリチューブとズームのG2.1uやはり同じシュミレーターとはいえ結構違うものだ、ズームのほうがきめが細かい感じ、アンプリチューブはちょっと荒い感じだ。

ジェフベックが出てきたがこの人ハードロックというジャンルにはあまり名前が出てこない、というのもロックギターインスツルメントという新しい試みで新境地を開拓した人だ。

ジェフベックのアルバムではやはりロックギターインスツルメント最初のアルバムブロウバイブロウは随分聞きまくった。

最初FMでワイアードライブがあってこれ聞いてこれは聞かなければと引きこまれた。

あとベックオラ、りんごがどーんと写っているジャケットだ。ボーカルはロッドスチュアート、ビートルズが全盛で、メンバーはマッシュルームカットにされている。しかし中身はまるっきりハードでガンガンやっているアルバムだ。このアルバムも随分聞いたなー、

30代の頃だったかたまたまBSでジェフベックのジャパンライブが放映、これも凄かったなー、ちなみにジェフベックはピックを使わず指弾きである。よく弾けるものだ。

ハードロック変遷、書いていたらなんとなく、前にコピーしたハィウェイスターをミュートラにアップしてみた。久々にギター練習してみたがなかなか難しい、振り返って聞いてみるとミスだらけだがまあいいかなー、

最近はさすがにハードロック系のコピーとか練習は厳しくなってきたなー

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Ibanez  AE325-LGS