2012年7月13日金曜日

かつて経験したことのない大雨が!

阿蘇で大雨が降った。そして甚大な被害が出ている。11日深夜から12日早朝にかけて大雨となる。気象庁は”かつて経験したことのない大雨になる”という表現で注意を呼び掛けていた。

かつて経験のない?そんな表現気象庁するのか?と思っていたら今回が初めての表現なんだそうだ。

結果まさにかつてない大雨、阿蘇乙姫というアメダス観測所のデーターは2時51mm3時106mm4時87mm5時95mm、6時96mmと90~100mm超が5時間も続くと言う異常事態、積算雨量も500mmをたった数時間で超えている。

レーダー解析雨量では時間雨量130mmを記録したところもあると言う。このあたりはだいたい雨が多いところでだいたい梅雨末期の大雨と言うのが毎年一回はあるのだがこんな降り方はあまり聞かない。

結果阿蘇地方や大分竹田などでがけ崩れ、土砂崩れで甚大な被害が出ている。そして阿蘇の下流に位置する熊本市、市内に一級河川の白川が流れている。

その川が氾濫した、私が知る限り30年ほど前に一度氾濫したことがある、防災メールに登録してるんだが朝6時前だったか、最初の避難勧告メールが入る。こんなの初めてだが、メール登録普通のメールと違っていてびっくりした。

メール着信音が設定のではなくて鳴動が自分で止めない限り止まらない、ほーこんなことできるんだと一方で感心しながら、避難勧告は避難指示に変わり範囲は白川流域一帯となった。

朝方下流の方は一度白川を見る機会があり見てきたが堤防まであと1m~2mないくらい、かなりやばいな、と思っていたら中流域ではすでに氾濫しており、取り残された人がヘリで救助という事態になっていた。この状況は30年前よりひどいようだ。

白川は天井川だ、昭和28年に大水害が起こっておりこのときの話は私の親の世代には語り草だ。それほどこのときの被害はひどかったようだ、このときはやはり阿蘇で1日1000mm近い雨量があったらしい、

このときは大雨のさることながら白川の改修がされてなくてしかも阿蘇の火山活動が活発でそうとう阿蘇には火山灰が降っていたと言う、それが洪水というより土石流みたいになったようだ。さらに白川に掛かる橋の橋げたに流木が引っかかってダム状態になったという、当時の写真を見たことがあるがひどいものだった。

今回の氾濫、一時幹線国道の国道3号線も閉鎖されたらしい(白川に沿って走っているところがある)地元ラジオのパーソナリティが3号線が閉鎖なんて初めてだと言っていた。

ちなみに阿蘇の100mm超の大雨、熊本市内は大雨は降ったものの時間雨量30~40mmが数時間続いた状態だった、隣町では100mm以上降ったりしていた。一週間前だったか日田の洪水といい今回の阿蘇といい大雨の範囲は極めて狭い、2,30kmくらいの範囲ではなかったろうか、前線が南下した午後には薄日さへさしてきた。

あとこういう大雨ってだいたい深夜から早朝ってのがおおいなー、ちなみに雷もひどかったのだが、これも面白いことにこの梅雨末期の雷って落雷しにくい、真夏の夕立の雷とは又違っている。なんでだろう?

こういう降り方が多い年ってどうも太平洋高気圧が若干弱いときが多いような気がするがどうなんだろう?

ニュース報道各社見ていたが、ニュースステーション、ウエザーニューズ社からの中継で解説も多かった。ウエザーニューズ社のことは前にも書いたことあると思うが、24時間のBSお天気番組を持つくらいの日本では一番大きい気象会社だ、がここの目玉は会員からのリアルタイムの情報だ、

梅雨末期かつてよく湿舌という言葉を聞いたものだが最近あまりきかないなーと思っていた、北西からの湿った空気という表現が多かった。が今年は結構この湿舌と言うのを使っている。まだ生きてたか、

白川改修はやってはいるもののまだ全然足りない状況だなーというのが今回はっきりしたようだ。あと数時間あの雨の状況が続いていたら市内一円水浸しだったろう。

ユーチューブを探ってみたらこの大雨の状況をアップしたのがやはりかなりの数アップされていた。こういうのってかつてなかったよなー

かつて経験したことのない…そういうのってやっぱり記録ってのが大事だろうなー

白川下流域朝10時ころ堤防まであと1~2m

白川中流域昼2時ころ、この橋の上流、下流で氾濫した、水は引きはじめていた。氾濫跡がある。

P.S.前に氾濫したのが覚えている限り30年前と書いたが、翌日の新聞に22年前に氾濫とあった、確かその頃はここにはいなかったかなー

同じく避難勧告が遅れたのではとあった、避難勧告が出たときはすでに氾濫が始まっていたらしい、

同じく戦後のこのあたりの豪雨災害を列記したのがあったのだが、このあたりの雨量、梅雨末期の豪雨が多いが、場所を違えて意外と起こっている、やはりピンポイント的に豪雨が降りそのあたり周辺ががけ崩れ、土砂崩れ、土石流などで甚大な被害が出ている。

これを見れば今回の豪雨はけっして異常気象だと断定できるということはないようだ、数年スパンあるいは10年程度でどこかで起こっている、ただ個人が経験となるとかつてない~となるんだろうが、非常に珍しいというわけではなさそうだ、


0 件のコメント:

コメントを投稿

Ibanez  AE325-LGS